キッチンカー開業に使える補助金・助成金まとめ!申請方法も含めて解説

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キッチンカーの開業費用は決して安くはなく、補助金や助成金を活用したいと考える方も多いのではないでしょうか。

キッチンカーの開業時に補助金や助成金を利用すれば、資金面の負担を抑えて、良いスタートを切ることができます。

この記事では、キッチンカーの開業で利用できる補助金・助成金をまとめました。

他にも、補助金・助成金の探し方や、申請方法などについても触れています。

これからキッチンカーの開業で補助金を利用したい方は、ぜひ参考にしてください。

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キッチンカーの開業に利用できる補助金まとめ

キッチンカーの開業に利用できる補助金はいくつかあります。

募集内容や申請期間が異なることもあるため、申請前に必ず確認しておきましょう。

ここでは開業時に使える下記の5つの補助金について紹介します。

  • ものづくり補助金
  • 創業支援等事業者補助金
  • 地域雇用開発助成金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 事業再構築補助金

ものづくり補助金

ものづくり補助金
(画像:ものづくり補助金総合サイト|全国中小企業団体中央会

「ものづくり補助金」は正式名称を「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」といいます。

ものづくりやサービスを展開する中小企業や小規模事業者に対し、設備投資や原材料の購入費用などを支援する補助金。

こちらは、キッチンカーの開業にも活用できます。

補助金額は最大2,000万円、必要資金の半分を受け取れる仕組みです。ただし、車両の購入費は対象外となっています。

補助金の公募は通年で行われていて、3か月おきに設けられた締め切りに申請を行います。

申請には事業計画書と同様の内容を提出する必要があるため、早めに準備を進めましょう。

補助金申請が承認された後も定期的に報告が必要になります。

その場になって慌てないように、どのような提出物が必要なのかをあらかじめ確認しておいてください。

創業支援等事業者補助金

創業支援等事業者補助金
(画像:創業助成事業|TOKYO創業ステーション

「創業支援等事業者補助金」は各都道府県を中心に展開されている補助金のことで、主に創業予定または創業から5年以内程度の事業者を対象にしています。

たとえば東京都を例にすると、東京都中小企業振興公社が「創業助成金」を展開しています。

都内で創業を予定しているまたは創業5年未満の中小企業者等のうち、一定の要件を満たす事業者が対象です。

創業助成金は100万円〜300万円の中で、助成対象と認められる経費の3分2以内が助成されます。

注意点としては、個人事業主や法人の登記上の代表者として通算5年以上の経営経験がある人は助成対象になりません。

新規で登記する人向けの補助金である点を覚えておきましょう。

地域雇用開発助成金

地域雇用開発助成金
(画像:地域雇用開発助成金(地域雇用開発コース)|厚生労働省

「地域雇用開発助成金」は厚生労働省が運営する補助金。

雇用機会が少ない地域で雇用を生むために尽力する開業者を対象にした補助金で、対象地域が限られている点に注意が必要です。

対象の地域で創業し、その地域に居住するスタッフを開業時に2人以上雇用することにより、50万円〜800万円の補助金が助成されます。

合計3回申請することができるため、開業時だけでなく開業直後の資金繰りにもメリットがあるでしょう。

補助金の対象の地域は厚生労働省のページから確認してください。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金
(画像:小規模事業者持続化補助金|小規模事業者持続化補助金事務局

「小規模事業者持続化補助金」は、全国の商工会議所が中心となって運営されている補助金を指します。

新型コロナウイルスで影響を受けた企業を中心に、小規模事業者の負担を軽減するために創設された補助金です。

もともとは「コロナ特別対応型」と「一般型」がありましたが、第8回受付締切分から一般型のみの公募になりました。

補助金の上限は50万円で、補助金の交付決定を受けた事業者は取り組みを報告する実績報告書や支出内容をまとめた書類を提出する必要があります。

事業再構築補助金

事業再構築補助金
(画像:事業再構築補助金|中小企業庁

「事業再構築補助金」は中小企業庁が運営している補助金。

基本的にはコロナ禍で減収に悩む業者を救済するための補助金ですが、新分野を展開する場合や業態転換する場合にも使える補助金です。

たとえば、新しい事業を始める際に必要な設備導入費用などを、100〜1億円の範囲で補助を受けることができます。

開業時に使える補助金・助成金を探す方法

開業時に使える補助金や助成金を探す方法として、以下の3つがあげられます。

  • 商工会議所に問い合わせをする
  • 産業振興センターに問い合わせる
  • 自治体のホームページを参照する

1つずつ見ていきましょう。

商工会議所に問い合わせをする

商工会議所では、国や自治体が公募している補助金を幅広く案内しています。

自社で申請できる補助金や申請手続きを教えてくれるでしょう。

また、補助金申請に関する相談も無料で行っている場合があります。

昨今の補助金は、申請方法や採択後の報告手続きなどが複雑化しているので、ひとりで悩んでいる方は、真っ先に相談してみることをおすすめします。

産業振興センターに問い合わせる

産業振興センターは、地域の中小企業などを支援している公的機関です。

各拠点によって実施状況は異なりますが、中小企業の経営相談として、補助金相談を受けてもらえる場合があります。

また、産業振興センターではさまざまなセミナーを実施していることが多いため、補助金セミナーを実施していることも少なくありません。

こちらも商工会議所と同様に、まずは問い合わせてみると良いでしょう。

自治体のHPでリサーチ

全国の自治体には、補助金や助成金の情報がまとめて掲載されています。

その内容は多岐に渡りますので、中にはキッチンカー開業に活用できる補助金も含まれている可能性が高いです。

下調べとして、自治体のHPに掲載されている補助金について、調べてみると良いでしょう。

しかし、調べてもよくわからない場合もあるかと思うので、その場合は直接訪ねてみることをおすすめします。

補助金や助成金の申請方法や流れ

補助金や助成金の申請方法はそれぞれによって異なりますが、大まかな流れとしては以下の通りです。

  1. まずは知ることから始める
  2. 条件を確認し、申請するか検討する
  3. 必用書類を作成し提出の用意をする
  4. 指定された方法を守って申請する
  5. 審査
  6. 採択決定と交付申請
  7. 補助金等の振り込み

ここでは、申請の流れを1つずつ見ていきましょう。

1.まずは知ることから始める

キッチンカーの開業において、どの補助金が活用できるのかを知ることから始めましょう。

補助金によっては、目的や仕組みが異なりますし、申請期間も限られています。

また、補助金は全ての経費が交付されるわけではありません。

補助金や助成金ありきで開業を考えるのならば、事前の情報収集は徹底しましょう。

どのように探していいのかわからない方は、「開業時に使える補助金・助成金を探す方法」を参照ください。

2.条件を確認し、申請するか検討する

申請したい補助金・助成金を見つけたら、どのような条件なのかを確認します。

この時点で、条件に沿っているかどうかを把握しておく必要があります。

補助金や助成金の申請は時間がかかることが多いため、結局途中で諦めたというケースも少なくありません。

開業時の忙しい時期に、時間だけが奪われてしまうのはもったいないので、申請するかしないかの検討は慎重に行いましょう。

場合によっては、専門家に依頼した方が効率良く補助金を受け取れるかもしれません。

3.必要書類を作成し提出の用意をする

申請したい補助金や助成金が決まれば、各要件に沿った必要書類の作成・提出をしていきます。

ちなみに、開業向けの補助金・助成金であれば、求められる書類は以下のようなものがあげられます。

  • 応募申請書
  • 事業計画書
  • 経費明細書
  • 事業要請書

もちろん上記と異なる場合もありますので、どのような書類を作成・提出しなければならないのかは、事前にチェックしておきましょう。

4.指定された方法を守って申請する

必要書類を提出した時点で、申請は完了となります。

補助金・助成金によって提出方法が異なり、電子申請か書面による郵送での申請が一般的です。

申請方法の詳細は、事務局のホームページや公募要領を確認しておきましょう。

5.審査

申請後は、審査員による資格審査と書面審査が入ります。

  • 資格審査・・・補助対象者に適合しているかを審査
  • 書面審査・・・審査員(外部専門家)が申請書類を審査項目ごとに採点

上記の審査を経て、補助金が採択されるか否かが決定します。審査期間は約1〜2ヶ月程度を見ておくと良いでしょう。

6.採択決定と交付申請

無事審査に合格すると、事務局から採択された企業に対して採択通知が届きます。

この時点で申請可能な補助金額が通知されます。

申請額に対して満額の場合もあれば、減額されている場合もある点は押さえておきましょう。

注意したいのは、採択されてすぐ補助金が振り込まれるのではなく、ここから補助金を受け取るための手続き(交付申請)が必要となること。

具体的には以下のような流れをとります。

  • 通知された申請可能額を上限に事業を練り直し
  • 事業経費の参考になる書類を添付した上で交付申請

交付申請の内容が認められれば、交付決定(補助事業の開始)となります。

補助金等の振り込み

交付決定された内容で事業をスタートした後、実施した事業の内容や経費を報告。

補助事業が正しく実施されたことが確認できれば、補助金額が確定し、補助金を受け取ることができます。

事業終了後も、補助金の対象となる領収書や証拠書類は、終了後5年間は保管が必要です。

また、定期的な事業の状況報告や収益納付が求められる場合もあります。

以上、補助金・助成金の申請方法と流れを解説してきました。

申請方法はあくまで一例ですので、必ず上記と同じ方法・流れを取ることではありません。

あくまでも参考程度に捉えておくようにしてください。

キッチンカーの補助金・助成金に関するよくある質問

ここでは、キッチンカーの補助金・助成金に関するよくある質問をまとめました。

キッチンカー開業後の補助金・助成金はいくらですか?

キッチンカー開業後の補助金・助成金は、どの補助金や助成金を受け取るかによって変わるため、一概には言えません。

たとえばものづくり補助金なら、キッチンカーの設備導入費や原材料の購入にかかる費用の、最大2分の1が支給されます。

他にも、地域雇用開発助成金という雇用を目的にした助成金であれば、雇い入れた労働者の増加人数によって変動しますが、48〜1,600万円受け取れます。

キッチンカーの開業資金はいくらですか?

キッチンカーの開業資金は、おおよそ250〜600万円が相場となっています。

上記の金額は、車体のレンタル・購入費や設備、原材料費などが含まれた数字です。

キッチンカーの開業資金の多くは車両費に充てらるので、車両費を安く抑えれば開業資金も安くなるでしょう。

キッチンカーは儲かりますか?

結論から言うと、儲かっている事業主がいれば、儲からず廃業してしまう事業主もいます。

そのうえで儲かるためには、提供する商品のクオリティを高めたし、出店場所を積極的に探したりと、地道な努力は必要不可欠。

また、当日いかに集客できるかが肝心ですので、キッチンカーの集客力(広告力)を高める必要があります。

キッチンカーの補助金・助成金は積極的に利用しよう

キッチンカーの開業で補助金や助成金を利用すれば、設備導入費用などの経費を少ない手持ち資金で抑えることができるでしょう。

キッチンカーの開業で利用できる補助金・助成金は以下の通り。

  • ものづくり補助金
  • 創業支援等事業者補助金
  • 地域雇用開発助成金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • 事業再構築補助金

この中から、自事業に適した補助金・助成金を検討すると良いでしょう。

また、補助機・助成金の探し方がわからない方は、商工会議所や自治体のHPを活用し、リサーチすることをおすすめします。

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