起業の成功率はどのくらい?廃業に至った原因と成功のためにできること

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「起業をしたい」と考えていても、成功率の低さに不安になることもあるかもしれません。

廃業した企業がやってしまった失敗を知って反面教師にすることで、成功率を高めることができるでしょう。

この記事では、起業の成功率を知ったうえで、失敗しないためにできることを紹介します。

せっかく起業するのなら長期的に継続できる事業運営をしてくださいね。

起業の成功率はどのくらい?起業の生存率でチェック

「起業したからには成功したい」と考える人が大半のはずですが、「成功」の定義は人によって異なります。

自分にとっては成功でも他の人から見たら成功ではない可能性もあるため、ここでは起業の生存率のデータを元に見ていきましょう。

日経ビジネスの記事「「創業20年後の生存率0.3%」を乗り越えるには」によると、ベンチャー企業の生存率は次の通りです。

  • 起業5年後の生存率:15.0%
  • 起業10年後の生存率:6.3%
  • 起業20年後の生存率:0.3%

この結果から、起業して5年経つと、85%の企業は廃業するということになります。

時間が経つにつれて生き残っている企業は減っていき、20年後には99.7%の企業が廃業するという結果に。

近年は「働き方改革」によるライフスタイルの変化から、個人でビジネスを始める人も増えています。

しかし、将来をきちんと見据えて進めていかないと、廃業する可能性が高いということがデータからわかります。

一方で、起業したからといって必ずしも失敗するとは言い切れません。

中小企業だけでなく、大手企業も倒産するリスクを抱えているため、生存率が低いことを理由に諦める必要はないでしょう。

起業を成功させるための努力をすることで、生き残る0.3%の企業になれる可能性は十分にあるはずです。

まずは、企業が廃業することになった原因について見ていきましょう。

廃業した企業がやってしまった起業に失敗した原因

起業に失敗してしまった企業のやり方を反面教師とすることで、ご自身の起業を成功に繋げられるかもしれません。

ここからは廃業することになった原因について4つ紹介します。

  • 事業計画がきちんと立てられていなかった
  • 初期投資をかけすぎてしまった
  • 競合の多い分野に参入した
  • 事業初期から無理に法人化した

同じ失敗をして廃業することがないように、しっかりと頭に入れておきましょう。

事業計画がきちんと立てられていなかった

起業時に考える「事業計画」は、ビジネスを進めるうえでの指針です。

方向性が定まっていないとどの選択をすべきか迷ってしまい、結果的に自分のやりたかったことではないビジネスになってしまう可能性があります。

やりたくないことや売りたくないものを扱うことになると、事業へのモチベーションも低下し、結果的に士気が下がり廃業につながる場合があります。

  • 成し遂げたいことはどのようなものか
  • どのような商品・サービスを提供するのか
  • どのような理念でビジネスをするのか

実際に起業する前にしっかりと考え、ビジネスを進める際の地図にしましょう。

初期投資をかけすぎてしまった

起業初期から店舗や事務所が必要だったり、在庫を抱える必要のある業種だったりすると、成功率が下がるリスクがあります。

売上が少ない時期に、店舗などの賃料や在庫保管のための倉庫代、仕入費用などがかかってくると、どうしても赤字になりやすいです。

利益を回収できないと倒産するリスクが高まるため、初期投資はできるだけ抑えるようにしましょう。

競合の多い分野に参入した

ビジネスは競争の舞台のため、同業他社が多ければ多いほど成功率は低くなります。

例えば、ユニクロやGUのような大手衣料品店と同じようなデザイン・価格帯のアパレルブランドを立ち上げた場合、大手企業が選ばれやすく、自社の売上は伸びにくいでしょう。

長期的にビジネスを成功させるためには、商品やサービスについてしっかりとリサーチして選択できると安心です。

事業初期から無理に法人化した

起業する方法は法人を立ち上げることだけではありません。

まずは個人事業主として小さくビジネスをスタートして、利益が出てきたら少しずつ拡大していくスタイルがおすすめです。

法人であることによるメリットももちろんありますが、開業資金やコストもかかるのがネック。

まずは開業資金のいらない個人事業主からはじめて、軌道に乗ってから法人に切り替えるのも遅くはないでしょう。

個人事業主と法人の違いやそれぞれのメリット・デメリットについては「フランチャイズは個人事業主で開業する?それとも法人?それぞれの違いを解説」の記事で詳しく解説しています。

個人事業主と法人どちらで開業するか、起業前によく検討してください。

起業の成功率を高めるためにできる5つのこと

ここまでは廃業した企業がやってしまった失敗について解説しました。

失敗を避ける意識をすることで廃業のリスクを下げることはできますが、長期的に事業を継続するためには次のようなこともやっておくといいでしょう。

  • 副業のように小さく始める
  • ビジネススキルを習得する
  • 数年単位で目標をもつ
  • 成長できる環境に身を置く
  • フランチャイズで参入してみる

ビジネスを「一発屋」で終わらせないためには、小さなことからコツコツと積み重ねる必要があります。

経営者の姿を見ると楽しく働いているように思えるかもしれませんが、成功のためには見えないところで地道に努力することが重要です。

1.副業のように小さく始める

廃業に至る企業が陥りやすい、初期投資のかけすぎや運営コストが高くなってしまう問題を避けるためにも、まずは最小限の資金で始める形態がおすすめ。

業種にもよりますが、在宅ワークやフリーランスのような働き方を望む場合には、本業と並行して地盤を固めておくといいでしょう。

個人事業主であれば開業に費用はかからないため、比較的低リスクです。

万が一に失敗したとしても、お試し感覚で自分のスキルを試すことができます。

また、起業直後に感じやすい「資金が減っていく」という焦りも、副業であれば心配も少ないでしょう。

焦って間違った選択をする不安もないため、穏やかな心で向き合えるはずです。

2.ビジネススキルを習得する

ビジネススキルがなくても起業することはできますが、事業継続は難しく、早期の廃業につながる恐れがあります。

受け身ではなく、自分からビジネススキル習得のための動きをしていきましょう。

身につけておくといいスキルは次のようなものがあります。

  • コミュニケーションスキル|ビジネススキルの基礎
  • 会計管理スキル|資金管理に必要
  • 交渉・販売スキル|ビジネスを進める
  • 危機管理スキル|トラブルにどう対応するべきか
  • マーケティングスキル|顧客に認知してもらうために

言葉は難しく聞こえるかもしれませんが、内容はビジネスの基本です。

「スキルを身につける」と言っても、学校などに通う必要はありません。

書店ではビジネススキルに関する本も数多く並んでいますし、目に見える形で残したければ民間の検定を受験してみるのもおすすめです。

3.数年単位で目標をもつ

その日その日を過ごしているだけでは成功に繋がりにくいでしょう。

例えば、1日10件アポイントを取り付ける目標を立てたとして、今日2件しか約束できなくても明日は20件約束できるかもしれませんよね。

1日の反省をすることは悪いことではありませんが、その日だけに注目して過ごすよりも、長い目で見て先を見据えた目標を立てて実行していくことが必要です。

ビジネスの継続を前提に1年後、3年後、5年後にどうなりたいか、叶えたい将来につながるアイデアやスキルを考えていきましょう。

4.成長できる環境に身を置く

起業直後は事業を軌道に乗せることでいっぱいになりますが、慣れてくると落ち着き、目の前のことを単調にこなすだけになってしまうこともあります。

事業主は自分自身が行動しなければ経営を前に進めることができません。

同じことをやり続けることも大切なことですが、事業の維持・事業拡大のためには常に変化が必要です。

新しいアイデアを考えたり、積極的に経営仲間と会って情報交換をしたりするなど、成長できる環境に身を置くことを意識しましょう。

5.フランチャイズで参入してみる

起業を成功させるためには、フランチャイズでの起業もおすすめです。

フランチャイズとは、フランチャイズ本部が加盟店に対して商標権や経営ノウハウなどを提供する代わりに、加盟店が保証金やロイヤリティを支払う形態のビジネス。

完全に1人で起業するよりも、本部からのサポートを受けながら事業運営をできるフランチャイズ加盟のほうが、早く利益に繋がりやすいメリットがあります。

経営未経験であっても、研修や現地サポートなどを受けられるため安心感もあるでしょう。

例えば、副業からの参入が増えている「婚活アドバイザー」なら、フランチャイズ加盟がピッタリ。

経営ノウハウを提供してもらえることで、集客や会員へのアドバイス、マッチングに時間をかけることができます。

フランチャイズへの参入が気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

フランチャイズの仕組みや具体的なサポート内容、選び方を詳しく解説しています。

起業で失敗しないためには計画と責任が重要

起業して5年経つと85%の企業は廃業すると言われますが、起業の成功率を高めることは可能です。

廃業に至った企業の多くは、事業計画が不十分だったり、初期費用のかけすぎ、競合のリサーチ不足が失敗の原因として挙げられます。

これらの反対の行動をするとともに、事業を小さく始めたり、数年単位で目標を立てたりといった、企業を成功させるための行動をとっていきましょう。

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