ラーメン屋の開業🍜に修行はいらない?必要な資格や資金と成功のカギ

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ラーメンを好きな人は多く、「いつか自分でもラーメン屋を開業したい」と考える人もいるでしょう。

自分の作りたいラーメンの味をとことん追求できる一方で、開業方法によっては開業資金がかさんでしまうこともあります。

この記事ではラーメン屋を開業するのに修行が必要かどうか、メリット・デメリットや必要な資格などを紹介。

ラーメン屋の開業で失敗しないコツをつかみ、理想の店舗をオープンさせましょう。

ラーメン屋を開業する前に修行は必要?

ラーメン屋の開業を検討していると、開業前に修行をすべきかどうか悩む方も多いのではないでしょうか。

結論から言えば、ラーメン屋での修行は成功への近道ではあるものの、必須ではありません。

他のラーメン屋で修行をするメリットは、ラーメン作りの基本や技術、接客の方法を経験できることです。

また、知名度の高い有名店で修行することができれば、独立する際に「あの有名店で修行をしていた人が店を出した」といった口コミでの宣伝も期待できます。

修行期間は大変なこともありますが、実際の店舗での動き方やラーメン作りの基本を学べる貴重な機会です。

また、独立開業後に失敗するリスクを減らすことや、仕入れ先との人脈を広げることにも繋がるでしょう。

一方で、ラーメン屋のフランチャイズに加盟するなどして開業する場合には、修行が必須とは言えません。

フランチャイズ本部では開業前に研修を行うところもあり、すでに成功している店舗の味や経営方法を学べるためです。

ご自身がどのような開業方法を選ぶかに合わせて、修行するかどうかも検討してください。

ラーメン屋を開業するメリットは「こだわれること」

続いては、ラーメン屋を開業するメリットを紹介します。

  • 自分の作りたいラーメンにこだわれる
  • 比較的資金を抑えてオープンできる
  • 一定の集客が見込める

ラーメン屋を開店したい人の多くは、ラーメンを好きな気持ちが強い人でしょう。

自分が食べたいと思えるラーメンを追求できるため、比較的楽しく働ける可能性が高いです。

自分の作りたいラーメンにこだわれる

他のラーメン店の味では満足できない人や、「もっとこうしたら良いのに」といったアイデアがある人は、自分の作りたいラーメンを作れるところがメリットです。

麺やスープ、具材や提供メニューなど、自分のこだわりの詰まった商品を開発できます。

自分のアイデアを形にできることは楽しいだけでなく、他店との差別化にも繋がり、開業後にもメリットとして働くでしょう。

また、店内の雰囲気や店のコンセプトを自由に決められるため、理想のラーメン屋を実現できるチャンスです。

比較的資金を抑えてオープンできる

ラーメン屋は、飲食業の中でも比較的少ない資金で始められることもメリットです。

小規模の物件でも始められることから、賃貸料または物件の購入費用が抑えられます。

また、元々ラーメン屋として使われていた物件をそのまま使う、いわゆる「居抜き物件」を活用することもおすすめ。

内装費用や厨房設備にかかる費用をさらに抑えられるでしょう。

ラーメン好きが多く、一定の集客が見込める

他のジャンルの飲食店に比べるとラーメンの人気は高い傾向があります。

立地選びを間違えなければ一定の集客が見込めるため、ある程度の収入は見込めるでしょう。

ラーメン屋は客の回転率も早く、多くのお客さんを捌ければ利益も出やすくなります。

ただし、商品の味などにこだわりすぎると、経費がかさみやすいので注意してください。

ラーメン屋を開業するデメリットは「競合が多いこと」

続いてラーメン屋を開業するデメリットについてお伝えします。

  • 競合他社が多い
  • 原材料費がかさみやすい

ラーメンは人気の高いジャンルのため、競合他社が多いのが現状です。

また、美味しいラーメンを作るための原材料がそれなりに必要になるために、経費が増えやすい点も注意しましょう。

競合他社が多い

「ラーメン激戦地区」と呼ばれるラーメン店が軒を並べる地域があるように、ファンが多いからこそ競合他社も多いです。

ただラーメンが美味しいだけでは顧客に選ばれにくいのが現実。

商品であるラーメン自体の魅力はもちろん、店内のコンセプトのこだわりや「ターゲットをどの層にするか」など、他店とは少し違った魅力を押し出しましょう。

また、リピーターになってもらうためにも、競合店とは違ったサービスを展開できるとなお良いですね。

原材料費がかさみやすい

他店と違った魅力を出すためにラーメンの味にこだわる人もいるでしょう。

麺やスープなどに力を入れることで武器となり、他店との差別化をしやすくなります。

一方で、こだわりが強すぎると原材料がかさむ傾向になりがち。

経費が大きすぎると利益が出にくく、経営状況も安定しにくい状況になります。

原価と利益のバランスを考え、店舗運営が無理なくできる範囲でのこだわりにとどめておくのが無難です。

ラーメン屋の開業に必要な資格と許可

ラーメン屋の開業には必要な資格・許可があり、ここでは次の3つについて紹介します。

  • 食品衛生責任者
  • 飲食店営業許可
  • 防火管理者

オープン直前に抜け漏れがないよう、きちんと把握しておきましょう。

食品衛生責任者

食品衛生責任者とは、「食品衛生法」によって飲食店に設置を義務付けられた衛生管理の責任者のことです。

飲食店を営業するためには必ず食品衛生責任者がいなければならないため、都道府県が行う講習を受講して資格を取得するか、資格保有者を雇う必要があります。

食品衛生責任者の資格がなくても、栄養士免許や調理師免許、製菓衛生師、食品製造施設に配置義務のある「食品衛生管理者」は有資格者扱いとなるため新規取得は不要です。

飲食店営業許可

飲食店の営業や食品製造・販売をする場合、保健所からの営業許可をもらう必要があります。

保健所からの許可なく営業を始めてしまうと食品衛生法違反になるため、必ず「飲食店営業許可」を受けてください。

飲食店営業許可を受けるためには、店舗の工事が着工する前に設計図などを保健所の窓口に持っていき相談をします。

その後、営業許可申請書などの必要書類を揃えて申請をすることになりますが、この時「食品衛生責任者の資格を証明する書類」が必要になるため早めに資格取得を済ませましょう。

問題がなければ営業許可書の交付となります。

申請手数料は営業形態や管轄の保健所によって金額が異なるため、事前に確認すると安心です。

防火管理者

店舗の収容人数が30人以上の場合には、「防火管理者」の設定が必要な防火対象物です。

防火管理者は火災による被害を抑える(防止する)ために、消防計画を作成して防火管理をする責任者のことを指します。

都道府県や消防庁が行う防火管理講習を受講することで取得できる資格で、受講申込後に受講料を支払い、講習を受ける流れになります。

ラーメン屋の広さによって必要な資格が異なり、300平方メートル以上なら「甲種防火管理者」、300平方メートル未満であれば「甲種防火管理者」または「乙種防火管理者」が必要です。

ラーメン屋の開業資金

ラーメン屋のオープンにかかる初期費用は、立地条件やどの程度の規模の店舗にするかによって変動しますが、1,000万円から1,500万円程度かかるでしょう。

初期費用として必要なものには、次のようなものが挙げられます。

  • 物件賃貸料金・物件取得費
  • 内装工事費用
  • 厨房設備の準備費用
  • 各種資格取得費
  • 集客のための広告宣伝費

新しく物件を取得して店舗を一から作る場合、壁紙の張り替えや電気設備などの設置といった内装工事が必要になるため、工事費用が高額になりやすい傾向です。

元々ラーメン屋として使われていた物件を居抜きで使うなど、できるだけコストを抑えられるように検討すると良いですね。

また、開業地域によっては下水道に食用油を流出しないための設備導入が義務付けられていることもあります。

「グリーストラップ」と呼ばれる設備を設置していないとトラブルになる可能性もあるため、事前に自治体の決まりを確認しておきましょう。

これらの費用を支払うのが「厳しい」と感じる人は、ラーメン屋のフランチャイズでの開業も選択肢の一つ。

フランチャイズには開業資金の一部を負担してくれたり、居抜き物件や厨房機材などをリースしてくれたりといったサポートが整っています。

資金の余裕を持っておくことはもちろん大切ですが、開業したい気持ちが冷めてしまうのはもったいないこと。

できるだけ無理なく開業できる選択を検討してみましょう。

ラーメン屋の開業後にかかる運営資金

開業資金が払い終われば終わりではなく、開業後には経営するための運営資金が必要です。

ラーメン屋の運営資金には次のような費用が挙げられます。

  • 賃貸物件の場合は賃貸料
  • 原材料や食材費
  • 水道光熱費
  • 人件費
  • 広告宣伝費

具体的な金額は、店舗の規模や売上、スタッフの人数によって異なりますが、ある程度の金額が必要になることは抑えておきましょう。

特に注意しておきたいのが、原材料や食材にかかる費用です。

こだわりのラーメンを提供することは客にとっても嬉しいことですが、利益が出なければ経営は立ち行きません。

こだわりたいポイントと利益のバランスをうまく見ながら、経営を逼迫させることのない水準に抑えましょう。

ラーメン屋の経営を成功させる3つのポイント

せっかくオープンするラーメン屋ですから、失敗したくないのが本音です。

ラーメン屋の経営を成功させるには、次の3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 店のコンセプトを作り込む
  • 集客が見込める場所を選ぶ
  • SNSなどの販促ツールも活用する

1つずつ紹介します。

1.店のコンセプトを作り込む

まず、ラーメン屋を開業する前に絶対にやっておくべきことが、店のコンセプトをしっかりと作り込むことです。

店のコンセプトは「売り」でもあり、顔とも言える大切なポイント。

例えば、「若い女性にも気軽に楽しんでもらえるラーメン屋」というコンセプトの店と、「ボリューミーな肉肉しいラーメンを提供するラーメン屋」では、客層や内装、メニューが異なります。

コンセプトがはっきりしていないと、対象のターゲットから喜ばれないだけでなく、軸がブレて集客に苦労する可能性があるでしょう。

  • どのような人に食べてほしい?
  • ターゲットが喜ぶラーメンは?
  • 居心地のいい店内はどのようなもの?
  • どの価格帯なら入りやすい?
  • 開店予定の場所のニーズに合っている?

このようなポイントをきちんと考えて、コンセプトに合ったメニューの考案や内装工事が必要です。

飲食店のコンセプト作りについては、「【事例付き】飲食店のコンセプトとは?作り方とポイントを解説」で詳しく解説しています。

2.集客が見込める場所を選ぶ

ラーメン屋を開業した後に困るのが、客入りが悪いことでしょう。

大きな道路沿いのような人通りがそれなりにある立地と、住宅地の真ん中のような立地では、人通りの多い場所のほうが客入りは高くなることが予想されます。

このように、ラーメン屋の成功には集客が見込める立地での開店が必要です。

人通りの多さだけでなく、駐車場の有無や広さ、近隣にライバル店がないかなど、開業場所選びの際には近隣の情報をしっかりとリサーチしてください。

駐車場が広い場所であれば車通りの多さや入りやすさを意識したり、徒歩での来店者を狙うならビジネス街に出店したりするなど、臨機応変な対応をしていきましょう。

3.SNSなどの販促ツールも活用する

ラーメン屋はいわゆる「SNS映え」をあまり意識しなくてもいいジャンルかもしれません。

しかし、SNSでの口コミや評判を参考にして来店する人は少なくないため、店としてのアカウント運用をしておくと広告効果が高まるでしょう。

オープン時に近隣住民に向けたチラシの配布ももちろん有効ですが、SNSを使うことで遠方からの来客も期待できます。

また、「ハッシュタグをつけて投稿すると味玉サービス」や「フォローしている画面を見せると50円引き」といったSNS連動型のキャンペーンもおすすめ。

ハッシュタグを使うことで盛り上がりのある店舗のような印象を与えたり、フォロー数が増えることで人気のあるラーメン店ではないかと興味を引けるためです。

集客のためのSNSで炎上しては意味がないため、個人的な発信はなるべくせず、集客に特化したアカウントにしていきましょう。

ラーメン屋を開業したいならフランチャイズも使える!

ラーメン屋の開業は難しくありませんが、初期費用が大きくなる点がネックになります。

ある程度の資金をすでに用意できていれば問題ありませんが、そうでない場合にはフランチャイズでの開店もおすすめです。

フランチャイズは手数料の支払いの対価として、本部からのサポートを受けられるビジネスの仕組みのことを指します。

最初から本部のブランド力を使えたり、確立されているビジネスノウハウを得られることが魅力。

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