フランチャイズ塾には4つの指導スタイルがあり、それぞれに違った特徴があります。
どの形態で開業するかは、ご自身がどのような指導をしたいかによって選択しましょう。
この記事では、フランチャイズ塾を経営するメリットや開校までの5つのSTEP、注意点を解説します。
目次
フランチャイズ塾とは?4つの指導スタイルと特徴
フランチャイズ塾とは、フランチャイズ加盟店として塾を運営していく形態のことです。
一般的なフランチャイズと同じように、塾のフランチャイズ本部と契約を交わし、毎月ロイヤリティ(手数料)を支払う代わりに、本部からサポートを受けながら塾を経営していきます。
塾の指導スタイルには種類があり、フランチャイズとして経営する場合には次の4つの指導形態が選べます。
- 個別学習塾
- 集団学習塾
- 自立型個別学習塾
- オンライン型学習塾
まずはそれぞれの特徴を理解し、自分の目指す塾の指導形態を検討しましょう。
個別学習塾
個別学習塾は、講師1人が3人までの生徒を指導する形態をいいます。
小規模で運営できるため、生徒一人ひとりの理解度を把握しながら学習を進められるでしょう。
たとえば、「来週学力テストがある」という生徒のために指導スケジュールを融通することもできる、アットホームな雰囲気が個別指導塾の魅力です。
集団学習塾
集団学習塾は、1人の先生が4人以上の生徒を指導するスタイルを指します。
一緒のクラスで学ぶ生徒同士が切磋琢磨できるため、全体的に士気が高まることが期待できます。
一方で、1人で多くの生徒を相手に指導をおこなうため、個人のレベルに合わせた指導は難しい傾向。
また、ある程度の人数を相手にするため、そこそこの広さの物件が必要です。
自立型個別学習塾
生徒が主体的に学習する姿を講師が見守る形態が、自立型個別学習塾です。
生徒たちは、塾が用意したプリントや動画などの教材を使って自主学習を行い、質問や、わからないところがあれば講師に声をかけて教わるスタイル。
学研のG-PAPILS(ジーパピルス)や、市進教育グループのMANA(マナ)などがこの塾形態で運営しています。
講師が主体となって授業をおこなう個別学習塾や集団学習塾とは違い、自立型個別学習塾での講師の仕事はサポート役です。
オンライン型学習塾
オンライン型学習塾とは、インターネットを利用して学習する形態の塾。
録画した授業を視聴する録画タイプと、実際にビデオ通話などをしながら授業を行う通話タイプがあります。
パソコンやタブレット端末、スマホなどを利用して授業を受けられるため、必ずしも自宅や塾にいる必要はありません。
2021年のコロナウイルス感染症の影響もあり、保護者や生徒からの需要が高まっている塾スタイルです。
おすすめのフランチャイズ塾3選
ここからは、フランチャイズの塾でおすすめの本部を3つ紹介していきます。
個別指導WAM
個別指導WAMは学習塾業界No.1の実績と成長を遂げるフランチャイズ学習塾。
フランチャイズを始動して3年目で全国300校舎を突破し、年間継続率は97.6%という驚異的な数字を残しています。
学習塾のスタイルとは、リアルタイムでの個別指導とAIによる学習システムをミックスした形。
塾講師は東大や京大、北大などの現役生をオンラインで派遣することで、講師不足に悩まず経営をすることが可能です。
また、塾への新規問い合わせが30名分に到達するまで、本部が集客を徹底支援してくれるため、初月から安定した塾運営が可能でしょう。
個別指導WAMに少しでも興味があるなら、ぜひ資料請求をしてみてくださいね。
完全個別指導塾「松陰塾」
松陰塾は小学生と中学生を対象とした、全国展開の個別指導塾。
従来の個別指導の弱点である「学習量」と「学習時間」を補てんするため、「完全個別で通い放題」という特徴を持っています。
学習スタイルは、パソコンやタブレットPCを使ったオリジナルの学習システムを採用。
パソコンが講師の役割を果たすため、少数の講師で運営でき、人件費を削減することが可能です。
開校後は、生徒数が20名を超えるまで、スカイプを利用したインターン研修も継続的に実施してくれます。
松陰時に興味のある方は、ぜひ資料請求だけでもしてみてくださいね。
個別指導塾「トライプラス」
トライプラスは全国認知度99%を誇る、知名度抜群の学習塾です。
経営塾運営で最も重要な「集客力×サービス力×収益性」を強みとし、早期黒字化へと全面的にバックアップしてくれます。
また、開校時には最大100万円の広告宣伝費を本部が負担してくれるため、初期費用を抑えて塾を開業できるでしょう。
学習スタイルは、「個別指導」と最先端の「AI学習」を採用。これにより、確かな学力を養います。
トライプラスに興味のある方は、ぜひ資料請求をしてみてくださいね。
フランチャイズ塾を始める3つのメリット
フランチャイズで塾を始めるメリットは、次のようなものが挙げられます。
- 集客や運営のノウハウが豊富
- 指導体制ができあがっている
- 高機能な設備やシステムを使用できる
その他にも、一般的なフランチャイズ加盟店と同じようなメリットを享受できるでしょう。
フランチャイズで経営を始めるメリットは、以下の記事で詳しく解説しています。
こちらも合わせてチェックしてみてください。
集客や運営のノウハウが豊富
すでに塾経営の実績があるフランチャイズ本部には、生徒を集める集客方法や運営の進め方といった経営ノウハウが充実しています。
本部によってはノウハウがマニュアル化されていることも。
- 効率的に集客するための集客ノウハウ
- 退塾を避けるためにできるサポート
- 個人情報の管理方法や売上管理
このようなノウハウをフランチャイズ本部から得ることにより、少ない経費で集客や経営維持ができる可能性が高まるでしょう。
過去に塾運営に携わっていたり、経営していたりする場合でも、教育業界のトレンドは1年で大きく変わることがあります。
そのため、フランチャイズ本部からの支援を受けて最新の情報を得られることは大きなメリット。
本部企業のサポート制度をフル活用して、ノウハウを能動的に取得することにより、個人塾を始めるよりも早く生徒を集められ、塾経営が軌道に乗りやすいでしょう。
指導体制ができあがっている
フランチャイズ展開をしている塾では、生徒の指導ノウハウも豊富です。
これまでの指導経験から、要点をわかりやすくまとめた教材や、指導効果の高い年間カリキュラムが構築されています。
オーナーとして経営を始める際に、カリキュラムや教材の検討をする必要がないため、生徒の成績を上げるための具体的な指導方法の検討や、収益を上げることに注力できるでしょう。
高機能な設備やシステムを使用できる
個人塾ではすぐに導入が難しい、高機能な設備やシステムを最初から使える可能性がある点も、フランチャイズ塾のメリット。
設備やシステムによっては月額料金が数十万円することもあり、事業開始直後は資金的に導入が厳しいこともあるでしょう。
しかし、フランチャイズ本部からのサポートがあれば、初期から導入することも可能。
塾向けの使い勝手が良いアプリや、保護者にとっても便利なシステムを導入することにより、好評価を受けられる可能性があります。
開校して間もないうちから設備が整っていることで、口コミの広がりなどから生徒数の増加が期待できるでしょう。
フランチャイズ塾のデメリット
個人塾を開校するよりもメリットが多いフランチャイズ塾ですが、デメリットもあります。
フランチャイズに加盟して経営する以上、本部の方針には必ず従わなければいけません。
そのため、オリジナルのカリキュラムで進めたり、独自の教材を使用したりすることは実現できない可能性が高いです。
また、すべてのフランチャイズ塾で同じサービスを提供するため、教室独自のキャンペーンの開催や広告の掲載をすることは難しいでしょう。
自分なりに「こうしたい」という指導方針やプランがある人には、フランチャイズでの塾運営は向かないかもしれません。
フランチャイズ塾を開校する5つのSTEP
フランチャイズで塾を開校するには、次の5つのステップを踏んで進みます。
- 情報収集
- 説明会への参加や塾見学
- 加盟する本部の決定・加盟審査
- 開校準備
- 開校
まずは、どのようなフランチャイズ本部があるのか、情報収集をしましょう。
具体的な情報収集の方法としては、加盟希望者を募集している本部を調べ、資料請求したり、本部サイトを確認したりして自分のビジョンに合う本部をピックアップするなど。
いくつか目星をつけたら、説明会に参加して本部からの説明を具体的に聞いたり、塾見学をしたりして、最終的な加盟先を決定します。
加盟先を決める際は、ロイヤリティの金額だけでなく、サポート内容や将来性などの条件も考慮してくださいね。
本部とフランチャイズ契約を交わし、加盟審査を経て、加盟が決まったら開校準備に入ります。
本部が物件の内装や備品の準備をしてくれている間に、オーナー(加盟者)は研修を受けたり、教材の確認や講師の募集、生徒獲得の宣伝活動も並行して進めましょう。
準備が整った時点で晴れて開校となります。
フランチャイズ塾の開校までの流れは、一般的なフランチャイズとほとんど同じです。
下記の記事では、フランチャイズ本部選びで後悔しないための方法もお伝えしています。
契約前に選び方の3つのポイントをチェックして、安心できる本部選びの参考にしてみてください。
フランチャイズ塾を経営する際の3つの注意点
フランチャイズ加盟で塾経営を成功させるためには、3つの注意点があります。
- 自分に合った指導スタイルを選ぶ
- 講師を学歴のみで選ばない
- 開校場所は自分でも検討する
いくらフランチャイズ加盟塾だからといって、経営者はご自身です。
本部がしてくれるサポートに頼りきりではなく、経営の勉強をしたり、より良い指導方法を考えたりと、自ら動くことが大前提。
最初は「生徒を◯人集める」といった目標でもいいので、目標達成のためにできることを考え、行動するクセをつけていきましょう。
そのうえで、次で説明する注意点を意識しながら、塾経営を軌道にのせられるように試行錯誤してみてくださいね。
1.自分に合った指導スタイルを選ぶ
まずは、自分の理念に合った指導スタイルを取り入れている本部を選ぶことが重要です。
たとえば、生徒一人ひとりに寄り添いたいと考えているのであれば、大人数を相手にする集団学習塾では希望する指導が難しい可能性があります。
フランチャイズ塾には個別学習塾や集団学習など、特色の違うスタイルがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで選びましょう。
2.講師を学歴のみで選ばない
講師を採用する時は、学歴だけで採用を決めないことも大切なポイント。
講師の学歴が高いからといって指導力が高いとも限らず、また、生徒とのコミュニケーションがうまいとも限りません。
- 指導レベルの高さ
- 責任感の強さ
- コミュニケーション力
このような点に注目し、塾講師としての実力を見極めて採用を検討してください。
3.開校場所は自分でも検討する
多くの場合、フランチャイズ本部が塾の開校場所を紹介してくれます。
「本部が言うのだから間違いない」と即決するのではなく、開校場所として適切かどうか自分なりに検討してみることも大切です。
たとえば、以下のような要素が検討材料としてあげられます。
- 学校に近いか
- 通いやすい立地か
- 目立ちやすい場所か
- 広さや家賃は妥当か
- 近隣エリアに競合が多くないか
可能であれば、実際に候補物件を訪れて、地域の雰囲気や周辺状況もチェックできるといいでしょう。
フランチャイズ塾では実現したい指導スタイルの選択を!
フランチャイズ塾とは、フランチャイズに加盟して塾運営をすること。
コンビニや飲食業の印象が強いフランチャイズですが、塾でもフランチャイズ展開している企業はあります。
塾の指導スタイルは以下の4種類。
- 個別学習塾
- 集団学習塾
- 自立型個別学習塾
- オンライン型学習塾の4種類。
それぞれ違った特徴があるので、自分の理想とする指導ができるフランチャイズ本部を選ぶことが大切です。
フランチャイズで塾を経営するメリットは、すでに構築されている本部のノウハウを開校初期から活用できること。
知名度の低い個人塾を開校するよりも、早い時期に安定した経営ができる可能性が高いです。
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「塾の経営をしたいけど、どのスタイルがいいのかわからない」という場合には、自己分析やヒアリングを通して、ご自身に合う指導形態を見つけるお手伝いも可能です。
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