エステサロンの開業に必要な資格とは?取得するメリットとおすすめの資格を解説

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エステサロンを開業するうえで資格の取得は必須ではありません。

ただし、資格を持って開業すると集客やお客様への信頼度の獲得といった面でメリットがあります。

この記事では主なメリットを3つと、エステサロンに関する資格を複数紹介。

エステ開業前に確認しておき、活かせそうな資格があれば積極的に取得しておきましょう。

エステサロンの開業方法や資金について知りたい方は、「エステサロン開業までの7ステップと失敗しないコツを解説」をご覧ください。

エステを開業する際に資格を持っておく3つのメリット

無資格でもエステサロンの開業はできますがエステティシャンを名乗って施術することが可能です。

また、資格を持っておくことで以下のようなメリットも得られます

  • 集客の際のアピールポイントになる
  • 有資格者がいる安心感を与えられる
  • お客さんに適切なアドバイスができる

一つずつ順番に見ていきましょう。

集客の際のアピールポイントになる

資格を取得していることで、集客のアピールポイントにつながります。

お客さんは、安心して通えるか判断するとき、スタッフの資格所持をチェックしている可能性があります。

なぜならお客さんは、通いやすさやお店の雰囲気、通いやすさやお店の雰囲気だけでなく、サービスの質や信頼性をチェックしている人が多いためです。

競合サロンより自店を選んでもらうには、資格所持がアピールポイントになるでしょう。

有資格者がいる安心感を与えられる

施術に関わる分野の資格を持っていると、お客さんに安心感を与えられるのがメリットの一つです。

エステに関する資格の卒業認定証や受講認定証により、専門的な知識・技術を学んだと証明できます。

エステサロンは、自身の体をケアしてもらう場所なので、信頼できるスタッフに任せたいと思うのが顧客の心理です。

お客さんに適切なアドバイスができる

資格取得に向けて講習を受ければ、基本の知識や技術力向上に役立ちます。

たとえばアロマセラピストの資格を取得すると、お客様の体や心の状態に適した精油を提案できるようになります。。

お客様の悩み解決のサポートをするうえで、あやふやな情報を伝えるのは避けたいところ。

正しい知識や技術があればより適切なアドバイスができるので、スタッフ自身の強みにもなります。

また知識に基づくアドバイスにより、お客様の喜ぶサービス提供につながるでしょう。

ここからはサロンの種類ごとにおすすめの資格を紹介します。

【エステサロン】開業のために持っておきたい資格

まずはエステサロンの開業時に持っておきたい資格を紹介します。

エステサロン開業時に持っておきたい資格

  • AJESTHE認定エステティシャン
  • AJESTHE認定上級エステティシャン
  • AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー
  • CIDESCO(シデスコ)衛生管理資格

1つずつ見ていきましょう。

AJESTHE認定エステティシャン

AJESTHE認定エステティシャンは、高い技術力や知識があることを証明する資格です。

資格取得までの流れは次の通り。

  1. 講習を受ける(もしくは実務経験を積む)
  2. 実技試験に合格する
  3. 筆記試験に合格する
  4. 資格申請の手続き

一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE:アジェステ)では、認定エステティシャンを証明する資格を用意しています。

資格取得時には「ディプロマ」と「資格バッジ」が付与され、資格は自動更新される仕組みで年会費を支払わなければなりません。

エステティックの基本を学び、サービス提供に必要な知識・技術を習得します。

試験内容

  • 技術力確認試験:フェイシャル、ボディ(手技のみ)
  • 筆記試験:エステティシャンセンター試験(マークシート100問)

取得条件

  • エステティシャンセンター試験に合格
  • 協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間以上コースの修了
  • 実務経験1年以上

費用

  • 受験料:10,560円(税込)

AJESTHE認定上級エステティシャン

上級の資格になるため、より専門的な知識・技術を証明します。

お客様の要望に応えるサービスの提供や、サロンの利益アップにつながる能力を有していると証明する資格です。

試験内容

  • 技術力確認試験:フェイシャル手技、フェイシャル機器、ボディ手技、ボディ機器、メイク・ネイル
  • 筆記試験:エステティシャンセンター試験(マークシート100問)

取得条件

  • 協会認定校にて1000時間以上コースまたはCIDESCO国際認定校コースを修了し、筆記試験・技術試験(認定校試験)に合格
  • AJESTHE認定エステティシャン資格取得後2年以上、または通算5年以上の実務経験を有し、筆記試験・技術確認試験に合格

費用

  • 受験料:33,000円
  • 技術試験対策講座および試験:66,000円(税込)

AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー

エステティックについて幅広く理解し、スタッフへの指導能力もあると認められた場合に取得できる資格です。

試験内容

  • 技術力確認試験:プレゼンテーション、ロールプレイング
  • 筆記試験:選択式(四肢択一・語句選択)

取得条件

  • AJESTHE認定上級エステティシャン資格もしくはCIDESCO資格の取得
  • AJESTHE認定上級エステティシャン資格取得後2年以上または通算5年以上の実務経験
  • 資格取得講座の受講
  • 資格取得試験の合格

費用

  • 資格取得講座および受験料:33,000 円(税込)
  • 資格認定登録料:11,000 円(税込)

CIDESCO(シデスコ)衛生管理資格

新型コロナウイルスの感染拡大により、衛生管理を徹底するために生まれた資格です。

資格を取得すると認定証データが送られます。

試験内容

  • オンライン受験:25問の選択問題

取得条件

  • CIDESCO資格を持ち、CIDESCO日本支部の一般会員である者
  • DIDESCO国際認定校の学生

費用

  • 受験料:2,240円(税込)(受講料1,870円+送料370円)
  • 証書発行代金:8,250円

【脱毛サロン】開業のために持っておきたい資格

続いて、脱毛サロンの開業におすすめの資格を見ていきましょう。

脱毛サロン開業時に持っておきたい資格

  • 脱毛士(認定脱毛士・上級脱毛士)
  • 認定美容ライト脱毛エステティシャン
  • 認定電気脱毛士(CPE)

脱毛サロンの開業を検討している方や、エステサロンでの脱毛プランを導入する予定の方に、脱毛に関する資格を3つ紹介します。

脱毛士(認定脱毛士・上級脱毛士)

脱毛市は、技術面の向上や社内教育の一環として、日本脱毛安全普及協会が設ける資格です。

脱毛士には「認定脱毛士」と「上級脱毛士」があります。

受験の流れは次の通りです。

  1. 申し込み
  2. 受験票とテキストの送付
  3. 試験当日(Web検定)
  4. 合格発表

合格基準は正答率80%で、試験に合格するとディプロマ(認定証)が発行されます。

更新料を支払って1年更新される仕組みです。

 取得条件検定料
認定脱毛士・筆記テストの合格
・6ヵ月の美容に関する実経験者

6,000円(税込)
上級脱毛士・筆記テスト+面接(実技試験)の合格
・24ヵ月以上の美容に関する実経験者
15,000円(税込)

認定脱毛士を取得した者は、上級脱毛士の受験資格があります。

実技試験があるため、知識だけでなくお客さん対応も評価されるのがポイントです。

認定美容ライト脱毛エステティシャン

日本エステティック振興協議会では、安全面の強化と安心のサービス提供をするために「認定美容ライト脱毛技術者講習会」を実施しています

講習を受けたあと合否判定試験に合格し登録申請した者は、JEPA「認定美容ライト脱毛エステティシャン」の資格を与えられるのが特徴です。

合格者には、IDカードと合格証が発行されます。

講習の内容

  • 脱毛理論:皮膚・内分泌・毛髪について
  • 実技講習1:カウンセリング
  • 実技講習2:安全管理、DVD視聴、トリートメント実技
  • 関連法規

取得条件

  • 安全講習会を受けて試験に合格
  • 技術者講習会を受けて試験に合格
  • 以下の該当資格のうち、いずれか一つを有している

AJESTHE認定エステティシャン/AJESTHE認定上級エステティシャン/AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー/AEA 認定エステティシャン/AEA 上級認定エステティシャン/AEA 認定インターナショナルエステティシャン/CIDESCO(シデスコ)/ITEC(アイテック)/INFA(インファ)/ICAM(イカム)

費用

  • 受講料:16,500円(税込)(受講料・テキスト代)

認定電気脱毛士(CPE)

認定電気脱毛士(CPE)は、国外でも通用する脱毛に関する資格です。

TOEFL、TOEICを実施している機関「E.T.S.」により提供されており、資格の取得はAEA(米国電気脱毛協会)も推奨しています。

資格の有効期限は5年間で、セミナーや通信教育を受けると保持が可能です。

5年後も更新する場合は再受験しなければなりませんが、このように厳しい条件を設けることで資格の信頼性を保っています。

資格取得までの流れは次の通り。

  • 申し込み
  • 申込書一式を受け取り記入して郵送
  • テキストを受け取る
  • 受講料の支払い
  • 試験を突破
  • 合否の連絡

予備試験として先に実技試験を受けて、合格した者のみに筆記試験の案内が届きます。

受験資格

  • CPE予備試験(実技)合格者、電気脱毛実務経験1年以上、かつ実務時間600時間以上を有し、CPE予備試験(実技)に合格した者
  • CPE認定資格失効後5年以内の者
  • アメリカの電気脱毛ライセンス(州の免許)を取得後1年以上の実務経験あり
  • 資格の更新を目的とする者

費用

  • 受験料:33,000円(税込)
  • 送料・手数料

【痩身サロン】開業のために持っておきたい資格

ここではエステサロンの開業時に役立つ資格をまとめます。

  • 日本統合医学協会リフレセラピスト・ハンドセラピスト
  • AEAJアロマハンドセラピスト
  • ハンドリフレセラピスト

日本統合医学協会リフレセラピスト・ハンドセラピスト

日本統合医学協会では、2つのセラピスト資格を設けています。

テキストと動画教材により健康と癒しを学べるのが魅力です。

エステサロンではアロマを取り入れた施術や、セルフメディテーションの普及に役立つでしょう。

セルフメディケーションとは、健康維持のために自分自身をケアすることを意味します。

病気を未然に防ぐ「未然予防」の観点から、国も推奨している取り組みです。

リフレクソロジーとは、リフレックス(反射)とロジー(学問)の連語で反射学を指し、足裏を刺激した施術でリラックスやストレスの緩和を図るのが特徴です。

資格取得までの流れは次の通りです。

  • オンライン講座より学習スタート
  • 動画教材の閲覧+確認テストを繰り返す
  • オンライン試験を受ける
  • 合格した者に資格認定証を発行

カリュキュラムの一例

  • メディカルアロマセラピー入門
  • リフレクソロジー:基本手技
  • リフレクソロジー:下腿部(ふくらはぎ)のトリートメント、膀胱~指まで(右足)
  • リフレクソロジー:頭部~アキレス腱のトリートメント(左足)
  • ハンドリフレクソロジー

受講料

  • 認定校から申し込み:55,000円(税込)
  • Webから申し込み:21,780円(税込)

AEAJアロマハンドセラピスト

AEAJの提供するアロマハンドセラピストは、アロマハンドトリートメントを提供できる能力が認められた資格です。

資格取得までの流れは以下の通り。

  • アロマテラピーアドバイザーの資格を取得
  • 標準カリキュラムを受講
  • 資格申請+登録の手続き

取得条件

  • AEAJに入会している者
  • アロマテラピー検定1級に合格
  • アロマテラピーアドバイザー資格を取得
  • アロマハンドセラピスト標準カリキュラムを受講

標準カリキュラム一例

  • アロマハンドトリートメントとは
  • アロマハンドセラピストのための解剖生理学
  • 準備と確認事項
  • 手技と手順
  • 活動領域
  • 合計時間

資格取得にかかる費用

  • AEAJの会員登録:入会金10,000円(不課税)+年会費12,000円(不課税)
  • アロマハンドセラピスト標準カリキュラム受講料:1~2万円(スクールによって変動)
  • 公式テキスト:1,760円(税込)

ハンドリフレセラピスト

 一般社団法人JHA 日本ハンドリフレクソロジー協会では、「ハンドリフレセラピストコース」を用意しています。

体と心を癒すハンドセラピストの養成が目的で、自宅で学べるコースと通信講座+スクリーニングのコースから選べます。

受講者には認定証の付与と開業資格が与えられる講座です。

カリキュラムの一例

  • ハンドリフレと体の仕組み
  • 手のツボ、反射区について
  • ハンドリフレクソロジーの基本10テクニック(セルフケア実技)と効果
  • ボランティア、医療・介護現場での使い方

受講料

  • JHA年会費:5,500円
  • テキスト代:22,000円

開業するサロンの種類に合わせた資格取得を!

エステサロンに関わる資格は施術の内容ごとに複数あります。

エステ全般を学習する資格や、脱毛・ハンドセラピスト・アロマセラピストなど特化型もあるため、提供するサービスに合わせて取得するとよいでしょう。

自店のサービスと親和性の高い資格を所持していると、信頼性を高め集客アップも期待できます。

また、知識や技術の高さを明示できるため、お客さんの安心につながるでしょう。

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