ソフトクリーム屋の開業方法がわかる!必要な資金・設備と成功のポイント

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ソフトクリーム屋の開業方法
  • 「ソフトクリーム屋を開業したいけど、何をどうすればいいのかわからない」
  • 「ソフトクリーム屋の開業するまでの流れを知りたい!」

と感じていませんか?

ソフトクリーム屋を開業するためにやるべきことは、以下の通りです。

ソフトクリーム屋の開業やることリスト
  • コンセプトを決める
  • 開業方法を決める(フランチャイズ・独立開業)
  • 資金計画、資金調達
  • 物件探し
  • 内装工事・設備の導入
  • 必要資格・許可の取得
  • 人材採用

ただし開業方法を知るだけでは、ソフトクリーム屋に安定した集客は望めません

本記事では、ソフトクリーム屋の開業方法を詳しく解説するだけでなく、開業時に知っておくべき「ソフトクリーム屋を成功に導くポイント」を解説します。

ぜひ最後までお読みください。

ソフトクリーム屋を開業する流れ8STEP

まずはソフトクリーム屋を開業する流れを以下8STEPで解説します。

  1. 開業方法を決める(フランチャイズ・独立開業)
  2. コンセプトを決める
  3. 資金計画、資金調達
  4. 物件探し
  5. 内装工事・設備の導入
  6. 必要資格・許可の取得
  7. 人材採用

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①開業方法を決める

STEP①は「開業方法を決める」ことです。

ソフトクリーム屋の開業方法は以下の2パターン。

  • 独立開業
  • フランチャイズ加盟して開業

まずは、どちらの方法で開業するのかを決める必要があります。

というのも、どちらを選ぶのかによってソフトクリーム屋の方向性や必要な費用、内装・外装のデザイン、商品などが大きく変わるためです。

たとえば独立開業であれば、すべて自分で考えて決めていくことになります。

一方で、フランチャイズ加盟で開業をする場合は、お店のデザイン、商品の内容は決まっている上に、フランチャイズ加盟費用も支払う必要があるのです。

具体的には以下のような違いやメリット・デメリットがあるため、どちらの方法でソフトクリーム屋を開業したいのか、まずは確定させましょう。

独立開業フランチャイズへの加盟開業
概要どこのソフトクリームチェーン店とも提携をしないで、個人として独立開業する方法ソフトクリームチェーン店に加盟店として登録を行う方法
メリット①オリジナル商品を開発できる
②特産物や農産物を取り入れた「ご当地ソフト」を提供できる
①知識や経験がなくても新規事業に参入しやすい
②レシピやノウハウをそのまま利用できる
③本部からサポートしてもらえる(開業前の接客や運営方法の指導、経営指導や改善点、目標)
④自分で開業するよりもフランチャイズ本部が築いた経営ノウハウを使って負担をかけずに開業できる
デメリット①レシピの開発や宣伝は自分で行う必要がある
②資金調達に時間と労力がかかる
①自由な経営は難しい
②加盟金(初期費用)とロイヤリティ(看板使用料)が必要で個人開業よりも多くの資金が必要になる

※ロイヤリティ:知的財産権を利用する際に権利者に支払う対価

②コンセプトを決める

STEP②は「コンセプトを決める」ことです。

フランチャイズではフランチャイズ本部によってブランドデザインや商品、スタッフの制服などが決められているため、コンセプトを決める必要はありません。

一方で、独立開業する場合は自分で一からコンセプトを考える必要があります。

③資金計画、資金調達

STEP③は「資金計画、資金調達」です。

開業にあたって、設備費や店舗賃借料、内装・外装工事費、フランチャイズ加盟費用などの費用を用意する必要があります。

そのため資金計画を立て(何にどれだけの費用がかかるのかを算出する)、資金を調達しましょう。

④物件探し

STEP④は「物件探し」です。

ソフトクリーム屋を開業する場所を選びましょう。

物件探しは「ソフトクリーム屋としての成功」を左右する重要なステップです。

たとえば競合店が多い立地に開業した場合、他店舗に顧客を取られてしまったり、そもそも来てもらえなかったりする可能性があるのです。

以下を参考にして、ソフトクリーム屋の物件を探しましょう。

  1. 人通りの多い立地を選ぶ
  2. 競合店の多い場所は避ける

ソフトクリームは単価が安く、ある程度の利益を上げるためにはなるべくたくさん売る必要があります。そのため、人通りの多い場所での開業をおすすめします。

また、たとえ人通りが多かったとしても、近くに競合店が多いと開業したての無名な店舗よりも有名な店舗に顧客が流れてしまいます。競合店の少ない場所で開業しましょう。

⑤内装、外装工事・設備の導入

STEP⑤は「内装工事・設備の導入」です。

ソフトクリーム屋のコンセプトやターゲットをもとにして、内装、外装の工事を実施します。

たとえば、学生をターゲットに「放課後に気軽に立ち寄れるソフトクリーム屋」をコンセプトとして開業する場合を考えてみましょう。

上記ターゲットの場合、「内装・外装は原色系の色を使ってポップなデザインに仕上げよう」といったように、ターゲットやコンセプトに合わせて内装・外装を決めます。

そして内装、外装のデザインを決定して工事が完了したら必要な設備を購入・導入し、ソフトクリーム屋として機能するために店舗を整えていきましょう。

⑥必要資格・許可の取得

STEP⑥は「必要資格・許可の取得」です。

ソフトクリーム屋を開業するのに必要な「飲食店営業許可」「食品衛生責任者」の2つの資格を取得しておきましょう。

詳しい資格や許可「飲食店営業許可」「食品衛生責任者」については、「ソフトクリーム屋の開業に必要な資格・許可」で詳しく解説します。

ソフトクリーム屋の開業に必要な資格・許可

ソフトクリーム屋の開業には必要な資格・許可が以下2つあります。

  • 飲食店営業許可
  • 食品衛生責任者

それぞれ詳しく見ていきましょう。

飲食店営業許可

1つめは「飲食店営業許可」です。

飲食店営業許可とは、飲食店を開業するために必ず必要な許認可のこと。

飲食店の責任者が食品衛生法に基づいて保健所へ飲食店営業許可申請をし、許可を得たことを証明するものです。

この許可がなくては、ソフトクリーム屋を開業することはできません

もし営業許可を取得しないでソフトクリーム屋を営業した場合は、最大で200万円以下の罰金または2年以下の懲役となります。

さらに罰則を受けた場合は、ソフトクリーム屋の営業は強制的に停止。お店の責任者は2年間営業許可を新たに取得できなくなってしまいます。

そのため必ず取得するようにしましょう。

飲食店営業許可を取得するためには、以下の条件を満たす必要があります。

  1. 従業員に食品衛生責任者を一人置くこと
  2. 自治体の条例で定められた設計基準をクリアする施設を作ること

また飲食店営業許可を取得するためには、

  1. ソフトクリーム屋のあるエリアを管轄としている保健所に対し、申請書類を提出する
  2. 保健所の担当者に現地調査をしてもらう
  3. 一定の基準を満たせば開業の許可をもらえる

といった対応が必要になります。

また、保健所に提出する申請書類は以下のとおりです。

  • 食品衛生責任者の資格を証明する書類
  • 飲食店営業許可申請書
  • 場所の見取り図
  • 営業設備の大要・配置図
  • 内装の配置の平面図
  • 水質検査成績書(貯水槽や井戸水を利用する場合)
  • 登記事項証明書(法人が申請する場合)

食品衛生責任者

2つめは「食品衛生責任者」です。

食品衛生責任者とは、食品の製造・販売を行う場合に必要な資格の1つ。

安全な食品を提供するために、正しい知識で食品の製造・販売の衛生管理を行うという役割を担っています。

飲食店を営業するためには、最低でも1店舗に1人は食品衛生責任者の配置が義務付けられています。

「飲食店営業許可」を取得するためには、この食品衛生責任者の取得は必須事項です。

毎月保健所が実施する「食品衛生責任者要請講習会」を受講することで取得可能。必ず取得しておきましょう。

ソフトクリーム屋の開業に必要な設備

ここからは、ソフトクリーム屋の開業に必要な設備について詳しく解説します。

ソフトクリーム屋の開業に必要な設備
  • 調理設備
  • 物件
  • 場所の見取り図

調理設備

1つめは「調理設備」です。

最低でも以下の3つがあればソフトクリーム屋としての開業が可能です。

  • ソフトクリームサーバー
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 手洗い場

物件

2つめは「物件」です。

具体的に、以下の設備は整えるようにしましょう。

  • トイレ
  • 空調設備
  • テーブル・椅子

レジや決済端末

飲食店を営業し続けるためには、会計設備は必須です。

会計をするためには、以下の設備を整えておきましょう。

  • レジスター
  • スマホ決済用端末
  • クレジットカード決済用端末

特に最近では、現金以外での決済方法で会計をする人も増えてきているため、スマホ決済用端末、クレジットカード決済用端末も導入することをおすすめします。。

上記の決済システムがあれば、顧客が「キャッシュレス決済できない」ことを理由に来店をやめる機会損失を防げます。

ソフトクリーム屋の開業資金の目安

ソフトクリーム屋の開業資金は目安として、個人開業の場合は200~300万円ほど、フランチャイズ加盟の場合は400万円~600万円ほど必要になります。

以下に開業資金の内訳を記載します。

内訳項目資金目安
店舗取得費(敷金や礼金、保証金を含む)100~200万円
内装工事費50~100万円
設備費(冷凍庫、ソフトクリーム製造機械など)20~50万円
広告宣伝費10~20万円
備品、その他雑費10~20万円
加盟金(フランチャイズの場合)200~300万円

ソフトクリーム屋の開業資金の調達方法

ソフトクリーム屋の開業資金の調達方法には以下3つの方法があります。

  • 日本政策金融公庫から借りる
  • 金融機関から融資を受ける
  • 小規模事業者持続化補助金を利用する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

日本政策金融公庫から借りる

1つめは「日本政策金融公庫から借りる」方法です。

日本政策金融公庫は、個人事業主や小規模事業者・中小企業を対象に融資を行っている金融機関です。

ソフトクリーム屋を開業するにあたって、日本政策金融公庫の融資制度を利用できます。

固定金利での融資や、長期の返済が可能など、民間の金融機関より有利な融資制度が多く、これから開業する人でも、融資を受けやすくなっています。

そのためまずは日本政策金融公庫へ融資の相談をしてみると、スムーズに借入できる可能性があるでしょう。

ソフトクリーム屋の開業資金は「新規開業資金制度」という融資制度を利用して申し込むことになります。

日本政策金融公庫から融資を受ける手続きは以下の流れです。

①事業資金相談ダイヤルに電話する

融資制度の概要や手続き方法の案内を聞いたり、疑問点を質問したりできます。

(電話番号:0120-154-505)

②支店窓口へ訪問する

近くの日本政策金融公庫の支店窓口へ訪問しましょう。

融資申し込みを行う前に窓口で相談をしておくとその後の手続きがスムーズです。

事前に事業計画書の案を持参することで、融資担当者より具体的なアドバイスをもらえます。

③必要書類を準備する

融資の申し込みには以下の書類が必要になります。準備しておきましょう。

  • 創業計画書または事業計画書(日本政策金融公庫のHPよりテンプレートをダウンロード可)
  • 預金通帳のコピー(少なくとも6か月分)
  • 2期分の法人税の確定申告書および決算書(個人事業主の場合は所得税の確定申告書および決算書)
  • 履歴事項全部証明書(法人の場合のみ)
  • 事務所などの賃貸借契約書(未契約の場合は賃貸物件の見積り)
  • 印鑑証明書と印鑑
  • 本人が確認できるもの(運転免許証)
  • 公共料金の領収書など支払い状況が確認できるもの(3か月分)
  • 許認可証のコピー(飲食店などの場合)
  • 担保を入れる場合は担保物件の登記簿謄本
  • 設備投資のために融資を受ける場合は設備の見積書
  • 他に借り入れがある場合はその借入金の返済計画書

※状況に応じて追加で書類が必要になることがあります。

④借入申込書と必要書類の提出

借入申込書に記入を行いましょう。

借入申込書日本政策金融公庫の窓口やホームページよりダウンロードできます。提出は「窓口」「郵送」「オンライン」から選択できるようになっています。

ただし、オンラインでの提出は書類アップロードといった対応が必要になるため、パソコンに慣れていない方は「窓口」もしくは「郵送」での提出がおすすめです。

⑤融資の面談

借入申込書の提出後、日本政策金融公庫から面談日程調整の連絡があります。

面談日は一般的に申し込み日から10日前後で行われるということを知っておきましょう。

⑥融資審査

提出した書類と面談内容をもとにして、融資審査が行われます。

場合によってはオフィスや工場などの視察が担当者によって行われ、融資を実施するかどうか審査されます。融資の審査結果はおよそ1週間~2週間ほどで通知されます。

⑦融資の決定

融資審査に合格となれば、融資契約に必要な契約書や借用証書等の書類が送付されます。

必要事項を記入して、日本政策金融公庫へ返送しましょう。

⑧振込

融資契約が完了すると、融資の振込が実施されます。

⑨返済の開始

返済予定表に沿って、借入金の返済が開始。

「据え置き期間」を選択している場合、据え置き期間中は利息の支払いのみになり、元金の返済はありません。

金融機関から融資を受ける

2つめは「金融機関から融資を受ける」方法です。

銀行や地域密着型の信用金庫を検討してみましょう。

ここ数年「低金利」となっているため、返済負担はそれほど高くないため、金融機関から融資を受ける選択肢も持っておきましょう。

以下の流れで金融機関から融資を受けられるので参考にしてくださいね。

①相談・申し込み

金融機関の窓口で融資の相談を行います。

相談の際には「会社案内」「事業計画書」などを用意しておくと、具体的にアドバイスしてもらえます。

相談したあと、融資への申し込みを決めた場合は、窓口で手続きを行いましょう。手続き時に必要となる書類は以下のとおりです。

  1. 申込人(企業)概要
  2. 信用保証依頼書
  3. 個人情報の取扱いに関する同意書
  4. 確定申告書(決算書)
  5. 商業登記簿謄本
  6. 印鑑証明書

※状況によって上記以外の資料が必要になることもあります。詳細は金融機関の窓口や担当者へお問い合わせください。

②面談・現地調査

金融機関の担当者と面談や訪問が実施され、審査されます。

③審査結果の連絡

審査が完了すると担当者から審査結果の連絡がきます。おおよそ申し込みから審査完了まで2週間~4週間です。

審査結果の通知手段は電話もしくはメールのケースが多いでしょう。

④融資実行

審査結果の通知を受けたら、融資の契約手続きを行います。金融機関から提示された必要書類に記入を行い提出をしましょう。

提出が完了すれば契約締結となり、早くて1週間で融資金が振り込まれます。

⑤返済

融資後、決められた返済条件に基づいて金融機関へ借入金の返済を行います。

返済方法は各金融機関によってさまざまです。

「小規模事業者持続化補助金」を利用する

3つめは「小規模事業者持続化補助金を利用する」ことです。

各自治体の商工会議所が窓口である「小規模事業者持続化補助金」は、売り上げを得るためにかかる経費の一部を支援する補助金です。

審査を通過すれば返済は不要であるため、利用がおすすめです。

小規模事業者持続化補助金の利用を検討する場合は、以下のガイドブックや商工会議所へ相談にいくとよいでしょう。

ソフトクリーム屋を成功に導く4つのポイント

ソフトクリーム屋を開業したら、多くのお客様に足を運んでもらえるようなお店にしたいもの。

そこでこの章ではソフトクリーム屋を成功に導くポイントを以下4つご紹介します。

  1. スタッフの育成に力を入れる
  2. お店のコンセプトを明確にする
  3. サービス・メニューを充実させる
  4. トレンドのフレーバーを取り入れる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

スタッフの育成に力を入れる

1つめは「スタッフの育成に力を入れる」ことです。

たとえ美味しいソフトクリームを提供できたとしても、接客が悪ければ「もう二度と行きたくない」と顧客に思われてしまいます。

接客が悪い店員がいるお店には「もう行かない」と思った経験、あなたもあるのではないでしょうか。

一方でスタッフの接客力が高い場合、「あそこのソフトクリーム屋の店員はみんな気持ち良い接客をしてくれるからまた行きたい」と思ってもらえ、リピーターを確保できます。

飲食店は流動客が多いため、いかに固定客を確保するかが成功の鍵です。

そのため、スタッフの育成には力を入れる必要があります。

スタッフの接客力を向上するには、マニュアル作成がおすすめ。

マニュアルに沿って対応してもらうことでスタッフごとの接客レベルを一定水準に保てるようになります。

以下の項目を入れて接客マニュアルを作成し、育成に活用するとよいでしょう。

  • 接客の心構え
  • 身だしなみルール
  • 敬語の使い方や言葉遣い
  • 接客の流れ
  • クレーム対応の方法

お店のコンセプトを明確にする

2つめは「お店のコンセプトを明確にする」ことです。

飲食店のコンセプトを決めることで、競合店と差別化でき、集客がしやすくなります。

たとえば、あなたが名古屋駅付近でソフトクリームを食べたいと思い、「名古屋駅 ソフトクリーム」で検索してお店探しをする場合を考えてみましょう。

「名古屋駅 ソフトクリーム」の検索結果から、どのお店に行くのか判断する基準となるのは、「行きたいコンセプトのお店かどうか」です。

いくつかソフトクリーム屋の候補が出てくる中で、「静岡の●●牧場から毎日届く牛乳を使い、どこよりもふわふわに仕上げたこだわりのソフトクリームを提供する」というコンセプトのソフトクリーム屋Aが気になった場合、「ソフトクリーム屋Aに行ってみよう」と考えるかもしれません。

このようにコンセプトを明確にすることで、競合店をおさえて、ソフトクリーム屋Aに行く理由がはっきりします。

上記のようにコンセプトが明確だと、数あるお店の中から選ばれやすくなり、結果的に集客しやすくなるのです。

そのため、コンセプトは明確にしておきましょう。

サービス・メニューを充実させる

3つめは「サービス・メニューを充実させる」ことです。

実際、ソフトクリームはスーパーやコンビニでも安くて美味しい商品が購入可能です。わざわざ「ソフトクリーム屋で買う必要はありません。

そうした状況であっても、ソフトクリーム屋に来てもらうためには、サービスに「付加価値」をつけて顧客の来店理由を作る必要があるのです。

たとえば

  • 豊富なフレーバー50種の中から好きな味を選べる
  • 原料にこだわった健康志向のソフトクリームが食べられる
  • 冬季限定でしか食べられないソフトクリームがある
  • サイドメニューを充実させる

といったようにサービス・メニューを充実させて付加価値をつければ、それを魅力に感じた顧客がお店に来てくれるようになるでしょう。

自店舗だけの付加価値を考えてサービス・メニューを充実させてみましょう。

トレンドのフレーバーを取り入れる

4つめは「トレンドのフレーバーを取り入れる」ことです。

たとえば「ピスタチオ」「紅はるか(さつまいも)」「カヌレ味」といったように、今トレンドとなっているフレーバーを取り入れることで、トレンドに敏感な顧客に来てもらうことができます。

また、トレンドフレーバーを取り入れれば、ベーシックなソフトクリームよりも話題性があるため、SNSなどで「ソフトクリーム屋でこんなソフトクリーム食べたよ」といった投稿を顧客にしてもらえる可能性があるでしょう。

SNSにおける良い口コミには集客効果があるため、さらに別の顧客にも来てもらえるかもしれません。

このようにトレンドに敏感な顧客を取り込めるため、トレンドのフレーバーをメニューに取り入れると良いでしょう。

お店のコンセプトの決め方

コンセプトを決める際は、以下の3つの手順を参考にしてみましょう。

「軸」を定める

「軸」とは、飲食店を開業するにあたって「これだけは大切にしたいこと」です。

コンセプトを考える際に迷いが生じたとしても、軸を定めておくことで、ブレないコンセプトをつくることができます。

たとえば、以下のように軸を定めておくと良いでしょう。

  • 小さい子供がいるお母さんに優しいお店にしたい
  • 仕事で疲れたビジネスマンを癒せるお店をつくりたい
  • お客さん同士でコミュニケーションを活発に取れるお店にしたい

軸を決める際には、できるだけシンプルなものにしておくと、あとから詳細のコンセプトを決める際に考えやすくなります。

5W2Hで考えを言語化する

項目内容
why(なぜ)なぜお店を始めるのか
なぜそのメニューなのか
who(だれに)お客さんの年齢層・性別・職業は?
what(なにを)何を提供するのか、メニュー、味、量、サービスの特徴は?
where(どこで)どんな場所で開業するのか、何が近くにあるのか
when(いつ)開業時期・営業時間・定休日はいつか
how much(いくらで)メニュー価格はいくらか
how(どのように)どんなふうに提供するか、どんな空間で提供するか

5W2Hとは、以下のような7つの項目のことです。

5W2Hで飲食店についての考えを言語化することで、なんとなく思い描いているお店のイメージを具体的に考えられるようになり、コンセプトの方向性を固めやすくなります。

たとえば、以下のように考えてみると良いでしょう。

項目内容
why(なぜ)忙しく、自炊する時間のないビジネスマンに、栄養満点の食事を提供したい
who(だれに)オフィス街で働くビジネスマン、OL
what(なにを)野菜や肉、魚などの栄養バランスの取れた定食の提供
デスクワーク中心の人をメインターゲットにするため、量は重視しない
where(どこで)オフィス街/千代田区丸の内
when(いつ)ビジネスマンのランチタイム(11:00〜14:00)
how much(いくらで)800円〜1000円程度(日々ランチを利用してもらうため、価格はできるだけ安く設定)
how(どのように)オフィスで食べたい人向けにテイクアウト弁当も用意する

まずは5W2Hのフレームワークに沿って、思い描く飲食店のイメージを言語化しましょう。

コンセプトシートを作成する

コンセプトシートとは、STEP①で定めた「軸」とSTEP②で考えた「5W2H」をもとにして、さらに詳細を詰めたもの。

コンセプトシートを作成することで、「コンセプト」自体を決定できます。

また、以下のようにコンセプトに無理がないかどうかチェックすることもできます。

  • 全体的に整合性がとれているのか
  • ターゲットから見てニーズがあるか
  • コストに無理はないのか

以下を参考にしながら、まずはコンセプトシートを作成してみましょう。

コンセプトシートを一通り記入し終えたら、シートに書き込んだ各項目に実現性があるのかどうかを、以下2つの方法で確認してみましょう。

  1. 出店エリアで似たジャンル・価格帯のお店がないか確認、ある場合は視察しに行く
    →視察時には、差別化できそうなポイントがあるかどうか確認しましょう。
  1. 想定しているターゲット客にシートを見せて、魅力的に感じるのかどうかフィードバックをもらう
    →コンセプトシートを見せて「このお店に来たいと思うのかどうか」率直な意見をもらいましょう。

下記の記事では飲食店のコンセプトの作り方、お店への活かし方、集客できるコンセプトを作るポイントなどを解説しています。

関連:【事例付き】飲食店のコンセプトとは?作り方とポイントを解説

ソフトクリーム屋の開業におすすめのフランチャイズ

引用:21時にアイス公式サイト

「21時にアイス」は夜間運営型のソフトクリーム店で、大阪や奈良、兵庫などの関西圏を中心に、老若男女の幅広い層から人気を集めるソフトクリーム屋です。

名前の通り、16時30〜24時の夜間に特化した営業スタイル。

また、600万円以下の低資金で開業でき、テイクアウトが専門となっているため、コストを抑えて事業運営がきます。

ちなみに、21時にアイスの大きな強みはSNS集客です。

フランチャイズ本部が持つインスタグラムのフォロワー数は、2023年4月30日の時点で2.7万人ほど。

開業初期でつまづきやすい集客面に関しては、効率よく本部のノウハウを活用して広告宣伝ができるでしょう。

少しでも興味がある方は、ぜひ無料で資料請求をしてみてくださいね。

まとめ

この記事では、ソフトクリーム屋の開業について、流れや必要な資格、必要な設備、費用、資金調達方法や成功のポイントなどを詳しく解説しました。

ここで改めて本記事の内容をおさらいしましょう。

ソフトクリーム屋を開業する流れ8STEP
  • 【STEP①】コンセプトを決める
  • 【STEP②】開業方法を決める(フランチャイズ・独立開業)
  • 【STEP③】資金計画、資金調達
  • 【STEP④】物件探し
  • 【STEP⑤】内装工事・設備の導入
  • 【STEP⑥】必要資格・許可の取得
  • 【STEP⑦】人材採用
◆ソフトクリーム屋の開業に必要な資格・許可
  • 飲食店営業許可
  • 食品衛生責任者
  • 調理設備
  • 物件
  • 場所の見取り図
ソフトクリーム屋の開業資金の目安

個人開業の場合は200~300万円ほど、フランチャイズ加盟の場合は400万円~600万円ほど

ソフトクリーム屋の開業資金の調達方法
  • 日本政策金融公庫から借りる
  • 金融機関から融資を受ける
  • 小規模事業者持続化補助金を利用する
  • スタッフの育成に力を入れる
  • お店のコンセプトを明確にする
  • <li>サービス・メニューを充実させる
  • 売れ筋やトレンドのフレーバーを取り入れる
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