最近増えている無人経営のフランチャイズでは、お客さんと従業員が接触せずにサービス提供できることから、人件費の削減も可能だと多くの人が注目しています。
この記事では、無人経営できるフランチャイズの種類や本部を詳しく紹介。
無人経営のメリット・デメリットを理解したうえで経営を成功させるコツを知り、無人経営ビジネスを始める際の参考にしてください。
目次
無人経営できるフランチャイズビジネスの種類
無人経営できるフランチャイズビジネスには、次のような種類があります。
- コインランドリー
- 無人餃子直売
- 食材販売・無人スーパー
それぞれどのような業種なのか見ていきましょう。
コインランドリー
コインランドリーは無人経営の代表例といえます。
従業員がコインランドリー店舗に常駐している必要はないため、多くのコインランドリーが無人経営です。
洗濯機や乾燥機、待合室の椅子などの初期投資が必要ですが、利用者が定着すると安定した収入が見込めるメリットがあります。
無人餃子直売
(画像:肉餃子専門店 包王paou)
無人餃子直売は冷凍庫に入れてある商品をお客さんが自分で手に取り、レジや料金箱に支払いをするシステムの無人店舗です。
人気の餃子だけでなく、そこでしか購入できない餃子であることがレア度を高め、集客につながることも期待できるでしょう。
もちろん「無人」と言っても、冷凍庫や冷凍庫を並べるための店舗物件、品出しのために従業員の確保が必要な場合があります。
しかし、スーパーやコンビニのように人の手を介することなく商品を売買できるため、人件費の削減が期待できます。
食材販売・無人スーパー
食材販売・無人スーパーでは、従業員と接さずに商品の選定やセルフレジでの購入ができます。
たとえば地方へ行くと無人の食材販売所があり、野菜や果物が並んでいる光景を目にすることもありますよね。
扱う食材によっては冷蔵庫の用意やセルフレジ、防犯カメラなどの初期投資が必要です。
しかし、レジ打ちの従業員を雇用する必要はないため、経費の削減に繋がります。
無人経営におすすめのフランチャイズ本部
まずは、無人で運営できるおすすめのフランチャイズ本部を2つ紹介します。
- ふんわりキレイランドリーフルーフィー
- 肉餃子専門店 包王paou
ふんわりキレイランドリーフルーフィー
「ふんわりキレイランドリー フルーフィー」はコインランドリー事業を行うフランチャイズ本部です。
出店場所の選定や工事の手配、店舗運営などを本部が代行してくれるため、オーナーの負担は少なくて済むことがメリット。
コインランドリー経営では常駐する必要がないため、時間を有効に使えることから人気のフランチャイズでもあります。
最低限の資金負担で高収益が期待できるフランチャイズです。
肉餃子専門店 包王paou
「肉餃子専門店 包王paou」は生餃子の直売を担うフランチャイズ本部。
下記の3つの開店形態から選べ、初期投資は60万円からとリーズナブルなところが魅力です。
- 無人プレハブモデル
- 無人・有人ショーケースモデル
- 自販機モデル
数々のコンテストで受賞するほどの餃子は集客効果も期待できるでしょう。
フランチャイズで無人店舗を経営するメリット
フランチャイズで無人店舗運営をするメリットには、次の3つが挙げられます。
- 人件費を大幅に削減できる
- 24時間稼働できるため効率よく収入を得られる
- 人との接触が少なく感染症の影響が少ない
1つずつ見ていきましょう。
人件費を大幅に削減できる
無人店舗運営をするメリットの1つ目は、人件費を大幅に削減できることです。
従業員が常時いる必要のない店舗では、それだけで人件費が抑えられます。
会計をセルフレジなどにすればお客さん自身で支払えるため、さらに削減できるでしょう。
事業運営の中で人件費は大きな割合を占めるため、大幅な人件費の削減は大きなメリットです。
24時間稼働できるため効率よく収入を得られる
店舗にスタッフを常駐させる必要がない無人店舗の場合、24時間稼働できることも魅力の一つです。
24時間稼働できると深夜でもお客さんが利用でき、効率よく収入を得られるでしょう。
人件費のかかる有人店舗では夜間帯の経費がかさみますが、無人であれば深夜であっても人件費を考えずに運営できます。
会計やサービス提供を機械が担うため、ヒューマンエラーが少ないこともメリットです。
人との接触が少なく感染症の影響が少ない
無人店舗では、従業員とお客さんが接触することなく商品の選択や購入が可能です。
コロナのような流行病の影響をあまり受けずに済むでしょう。
コロナ禍では多くのサービス業が経営悪化で苦しみました。
影響が少なく運営を続けられる無人店舗は、これからも安定した経営を期待できます。
フランチャイズで無人店舗型経営するデメリット
無人店舗型経営にはデメリットもあります。
- 防犯上の不安がある
- アクシデントへの迅速な対応が不可欠
ここでは上記2点について見ていきましょう。
防犯上の不安がある
無人店舗で気になるのが防犯上の不安です。
防犯カメラや顔認証など防犯対策をしていたとしても、対策をかいくぐり万引きや盗難が起こる可能性はゼロではありません。
たとえばコインランドリーでは衣類の盗難などが起きています。
できるだけ防犯対策に力を入れ、盗難や万引きなどの事件が起こりにくい店舗作りが必要です。
アクシデントへの迅速な対応が不可欠
無人店舗では機械の故障や商品の破損など、アクシデントへの迅速な対応が不可欠です。
アクシデントに対してすばやく対応ができる体制を作っておく必要があるでしょう。
たとえば停電になった場合、復旧に時間がかかると無人店舗の経営ができませんから、予備電源の確保や利用者の安全の確保などをできるだけ早く確認する必要があります。
いくつかのアクシデントを想定したうえで、対応マニュアルを準備しておくのがおすすめです。
無人経営を成功させる3つのコツ
フランチャイズでの無人経営を成功させる3つのコツは以下の通りです。
- 防犯対策には力を入れる
- 開業場所をきちんと選ぶ
- 地域性に合わせた決済方法を導入する
1つずつ押さえておきましょう。
防犯対策には力を入れる
無人店舗のデメリットとして挙げた防犯面での不安に対応するため、防犯対策にはしっかりと力を入れておく必要があるでしょう。
たとえば防犯カメラや顔認証などの設備を導入して、何かあった時に被害の証拠を残せるような対策がおすすめです。
また、防犯カメラの設置だけでなく、張り紙で従業員が定期的に見に来るとアピールするのも防犯対策になります。
もちろん張り紙だけでは効果が薄いため、定期的に見回りができるとさらに安心です。
開業場所をきちんと選ぶ
無人店舗の経営では、お客さんが訪れやすい開業場所をきちんと選ぶことが重要なポイントです。
無人店舗ではお客さんの呼び込みをできないため、立地が悪い場合、来店を期待できません。
対して人通りが多い場所やニーズのある場所で出店できれば、お客さんの目に触れやすいため店舗に来てくれる確率も上がり、人目があることで万引きや盗難なども防止できます。
地域性に合わせた決済方法を導入する
無人経営をする場合は、地域に合わせた決済方法を導入するのが大切です。
たとえば高齢者の多い地域の場合、会計方法はキャッシュレス決済だけではなく現金にも対応するものを設置すると利用者の利便性に繋がります。
また、店舗を始めたての頃は会計方法に迷うお客さんも少なくありません。
会計方法をわかりやすくまとめたものを掲示したり、初期の頃だけ従業員を常駐させたりして対応できるようにしておきましょう。
無人経営のフランチャイズに関するよくある質問
フランチャイズで無人店舗運営に参入する際の、よくある3つの質問に回答します。
- どのようなビジネスモデルが理想ですか?
- 無人店舗でも売上は期待できますか?
- 無人店舗を開業する際に必要な資格はありますか?
どのようなビジネスモデルが理想ですか?
小さなスペースから始められる自販機型のビジネスから始めると、比較的低資金で始められるでしょう。
最初からある程度の資金を準備できている場合には、初期費用が多少かかるコインランドリー経営もおすすめです。
無人店舗でも売上は期待できますか?
開業場所をしっかりと選べば売上も期待できます。
実際に現地に足を運び、人通りがある程度あり、周りに競合がいない場所であることを確認してくださいね。
無人店舗を開業する際に必要な資格はありますか?
無人店舗の開業のために必要な資格はありませんが、扱う商品によっては一般店舗と同様に保健所や自治体の許可が必要になります。
特に食品を扱う場合は自治体の許可なく行うと違法になりますから、必ず許可を得てから開業しましょう。
フランチャイズで無人店の経営を始めよう
無人店舗のフランチャイズは感染症の影響も受けにくいことから、これからも増えていくでしょう。
無人店舗を経営するには、人件費を減らせたり24時間稼働できたりするといったメリットがあります。
防犯上の不安やアクシデントへの対応も必要になりますが、有人店舗よりは経費が抑えられることから利益を出しやすい業種と言えるでしょう。
無人店舗を成功させるコツを押さえて無人店舗の経営を始めてみてはいかがですか?