メニュー写真よりも実際の商品のほうがインパクトがあり、SNSなどで話題になることもあるコメダ珈琲。
フランチャイズ展開も積極的に行っており、全店舗の9割がフランチャイズ店舗です。
この記事では、コメダ珈琲のフランチャイズの特徴を知るために、店舗の雰囲気や開業までの道のりを紹介します。
飲食業界に初めて参入する人でも運営しやすいと評判のコメダ珈琲のフランチャイズで、カフェでの独立を目指してみてはいかがですか?
目次
コメダ珈琲とは?
1968年に創業した「珈琲所 コメダ珈琲店」は、喫茶文化の根強い名古屋を中心に店舗展開をスタート。
現在では全国に店舗を展開し、2018年からは海外にも進出しています。
自宅のリビングのような雰囲気で、老若男女問わず心から安らげる場の提供をしているのが特徴です。
まずは、コメダ珈琲のメニューや店内の雰囲気などの基本的な情報を押さえておきましょう。
メニューの種類
「珈琲所 コメダ珈琲店」という名前からもわかる通り、コーヒーがコメダ珈琲の看板商品です。
一人ひとりのために丁寧にコーヒーを淹れており、全国どこでも同じ味のコーヒーが提供できるようにマニュアル化されています。
午前11時までの限定でドリンクにトーストが、それ以外の時間帯では豆菓子が無料でついてくるため、ドリンクとともに小腹を満たすこともできます。
フードは、喫茶店で馴染みのあるメニューを中心に展開。
その中でも、温かいデニッシュの上にソフトクリームが乗った「シロノワール」が人気です。
メニュー写真よりも実物のほうが大きくボリュームがあることから、「逆写真詐欺」や「逆詐欺メニュー」と呼ばれて注目されることがあります。
店内の雰囲気
コメダ珈琲の店内は「くつろぎを感じてもらうこと」を徹底的に意識した雰囲気です。
お年寄り・ファミリー・ビジネスマンまで、幅広い年代に居心地のいい空間を提供しています。
温かい印象のライト、木目調の内装やテーブル、真紅のソファーなど、高級感もありながらアットホームな雰囲気のある内装が特徴。
また、高さのあるパーテーションでプライベートを程よく守ってくれるところも、落ち着ける空間作りのポイントになっています。
フリーWi-Fiや電源(コンセント)を完備しているため、ビジネスパーソンでも使いやすいでしょう。
店舗数
2022年2月末時点でコメダ珈琲は全国に949店舗。
国内喫茶店チェーンにおいては、スターバックスコーヒー、ドトールコーヒーショップに次いで第3位の店舗数を誇ります。
店員が席まで注文を聞きに来て、席まで運んでくれるスタイルの「フルサービス型喫茶店チェーン」では日本最大の店舗数。
第2位に続く「星乃珈琲店」の3倍以上の店舗数です。
2018年2月以降、台湾をはじめとする海外での事業展開も精力的に進めています。
今後も店舗拡大が期待できるでしょう。
コメダ珈琲フランチャイズの特徴
900を超える店舗の9割がフランチャイズ店舗のコメダ珈琲。
統制がとれているため、どの店舗でも同じクオリティのサービスが提供されています。
コーヒーを大切に・くつろぎやすい空間を提供することを理念として掲げており、賛同できることが加盟の条件です。
コメダ珈琲のフランチャイズの特徴には、次のようなものが挙げられます。
- 席数に応じた定額のロイヤルティ
- シンプルなメニューで効率化されている
- 開店前後の運営サポートが充実している
1つずつ詳しく見ていきましょう。
席数に応じた定額のロイヤルティ
フランチャイズ契約では避けて通れないロイヤルティ(ロイヤリティ)。
フランチャイズに加盟すると、経営ノウハウを教わる権利やサポートを受ける権利、商標権を利用できる代わりに手数料を支払うことになります。
ロイヤルティ額の決め方はフランチャイズ本部によって異なりますが、コメダ珈琲では席数に応じた定額のロイヤルティを採用(定額方式)。
金額にすると、「1席あたり月額1,500円」のロイヤルティが設定されています。
仮に40席の店舗であれば月額6万円の手数料がかかりますが、それ以上の収入は加盟者の利益です。
売上額に応じて手数料の額が変動する「売上高比例方式」や、利益を本部と分け合う「利益分配方式(粗利分配方式)」よりも、オーナーの利益が大きくなる方式を採用しています。
初期投資を5〜7年ほどで回収するオーナーも出るほど、利益を得やすい方式です。
シンプルなメニューで効率化されている
コメダ珈琲では頻繁なメニューの改廃がないため、シーズンごとに新商品が出る他店よりも調理の手間が煩雑になることがありません。
また、コーヒーに力を入れていることからコーヒーの味に定評があり、顧客の注文はコーヒーがメインであることも効率化に一役買っています。
さらに食材の提供に「週に何回」のような制限がなく、365日本部から提供されるため在庫の管理も比較的容易です。
同じ食材を複数の商品で使うといった効率化も進んでいるため、食材の廃棄が発生しにくくコストカットにも繋がります。
開店前後の運営サポートが充実している
開店前後の運営サポートが充実しているのも、コメダ珈琲にフランチャイズ加盟する魅力の一つです。
オープン時からブランドを損なうことなく運営できるように、開店前に約70日にわたる長期研修を行い、コメダ珈琲の基礎知識や店舗での動き方について学びます。
研修センターではコメダ珈琲についての基礎知識や行動指針、業務の基本を8日間で習得。
その後、実際に営業している店舗での実習を60日ほど行い、並行して在庫管理やクレーム処理の方法などのマネジメント研修(2日)も受けたうえで開業に至ります。
他のフランチャイズ本部でも開業前に研修を行うところはありますが、約70日かけて開店までにしっかりと土台を作ってもらえるのは助かる制度です。
また、研修サポート以外にも次のような制度が活用できます。
- 新規開業時に建築費と内装費を一時的に負担してもらう「建築支援制度」
- 社員としてノウハウを身につけながらオーナーを目指す「個人支援制度」
開業後には、本部のスーパーバイザーが常にサポートできる体制が整っているため、不明点や疑問点が出たらすぐに質問できます。
開店前後のサポートが充実していることから、飲食店の経験がない人でも店舗運営しやすいでしょう。
開業までの道のり
ここからは、コメダ珈琲で開業するまでの8つのステップをご紹介します。
- 問い合わせ・加盟相談
- 加盟申込・審査
- 物件探し・立地調査
- 事業計画の作成
- 契約
- 設計の打ち合わせ・工事
- 研修
- オープン
長い道のりに感じるかもしれませんが、一つひとつのステップは難しくありません。
開業に向けて1歩ずつ着実に進めていきましょう。
1.問い合わせ・加盟相談
まずは「フランチャイズ比較.net」から資料請求をするのがおすすめです。
経験豊富なFCエージェントが、契約成立まで無料でサポートしてくれます。
資料請求後に開業すると開業お祝い金として3万円もらえるため、加盟を前向きに検討している人はお得に開業するチャンス。
疑問点などがあれば積極的に質問をしたり、不安な点を相談したり能動的に話をしていきましょう。
2.加盟申込・審査
コメダ珈琲へのフランチャイズ加盟を決めたら、加盟申込書に記入してコメダに提出します。
コメダのオーナーとしての適性があるかどうか、経営理念や加盟条件を理解しているかなどを本部にて審査。
双方の合意が得られれば具体的な開店計画に入ります。
3.物件探し・立地調査
フランチャイズ加盟者が希望するエリアの物件をコメダが探し、提示してくれます。
もちろん、加盟者自身で探すことも可能です。
通行量や立地条件、周辺環境など、専門的な視点から開店にふさわしい場所か検討します。
4.事業計画の作成
物件が決まったら、どのように事業を進めていくのかの指針となる「事業計画書」を作成します。
- 内装などを施すための概算見積りの作成
- どのくらいの期間で初期費用が回収できるのか(投資回収)
- 開店後にどの程度の利益が見込めるのか(収支予測)
これらを確認することにより、継続した事業運営ができるかどうかの具体的な判断をします。
ちなみに、事業計画書は加盟者1人で作成するわけではありません。
「事業計画書を作ったことがない」という人もサポートを受けながら作成できますし、場合によっては本部が作成することもあります。
5.契約
フランチャイズ加盟に対する最終的な意思確認をされた後、正式にフランチャイズ契約を交わします。
本契約に至るまでに本部担当者のことを信頼していることもあるでしょう。
しかし、契約書の内容はしっかりと確認するのが必須です。
自分にとって不利益になるような項目がないかどうか、きちんと内容をチェックしておきましょう。
コメダ珈琲では公式サイト上に「法定開示書」と呼ばれる、会社名や株主、財務状況や店舗数、訴訟件数やフランチャイズ契約の内容について書かれた書類が掲載されています。
詳しくはコメダ珈琲の「加盟条件・スケジュール」ページより確認しましょう。
フランチャイズ契約時に特に確認しておくべきポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。契約前に一読してくださいね。
6.設計の打ち合わせ・工事
フランチャイズ契約と並行して物件の契約手続きも進めます。
コメダの店舗形態は次の3種類。
- ロードサイドタイプ|コメダのみの店舗で、規模が大きくて主流
- ビルインタイプ|ビル内の店舗を利用するため費用が比較的抑えられる
- ショッピングセンタータイプ|商業施設内に出店する形態
加盟者のイメージと本部の基準をすり合わせ、店舗面積なども考慮した上で店舗形態を決定。
適切な内装や席数などの設計を行い、具体的に設計が決定したら内装や外装の工事がスタートします。
7.研修
店舗の工事を進めている間に、研修センターと実店舗で約70日程度の研修を受けます。
調理を効率的に行うための練習や、店舗での動き方について開店前に実践から学ぶことで、オープンから「コメダ珈琲」のブランドを背負って運営するための基礎を習得。
研修を通して知識や技術を身につけることで自信につながるでしょう。
8.オープン
店舗が完成したらいよいよオープンです。
開店日以降も定期的に本部スタッフからのサポートが得られるため、困った時にも安心して相談できる環境が整っています。
コメダ珈琲での開業にかかる初期費用
コメダ珈琲でフランチャイズ契約をする場合には、次のような加盟費用を本部に支払う必要があります。
その他に、次のような費用が必要です。
- 建築工事費
- 物件取得費
- 内装工事費
- 設計料
- POSシステムや専用看板の賃貸料
- 食器などの備品代
上記の費用が別途かかってきて、おおよそトータルの開業費用は1億円ほどと言われています。
このように開業時には費用がかかりますが、コメダ珈琲では開業時にかかる建築費や内装費用を一時負担する「建築支援制度」が活用できます。
初期費用の負担が軽減されることは資金繰り的にも助かる支援制度です。
加盟相談の際に利用を検討していることを相談してみましょう。
コメダ珈琲のフランチャイズでよくある質問
ここではコメダ珈琲のフランチャイズでよくある質問をまとめました。
ぜひご活用ください。
コメダ珈琲の初期費用はどのくらいですか?
コメダ珈琲のフランチャイズ開業にかかる初期費用は、約1,000万円程度です。
その内訳は以下の通り。
- 加盟金・・・300万円〜
- 加盟保証金・・・300〜900万円(保証人の数によって変わる)
- 研修費用・・・50万円
- 店舗施工指導料・・・200〜350万円
上記に加え、建築費用や工事費、POSシステム初期設定費用、備品などが別にかかります。
初期費用に土地取得費(賃貸)や建築費用、備品を含めると、おおよそ1億円が目安となるでしょう。
コメダ珈琲の強みは駐車場の広さ。その駐車場を担保するための土地取得費は、初期費用の割合を大きく占める1つの要素となっています。
ちなみに、初期投資の回収期間はおおよそ5〜6年と言われています。
コメダ珈琲フランチャイズの年収はどのくらいですか?
結論から言うと、コメダ珈琲フランチャイズの年収について、具体的な数字を提供するのは難しいところです。
ですが、コメダ珈琲のフランチャイズは、本部が出しているシミュレーション通りにいく店舗の比率が非常に高いと言われています。
ちなみに初期投資の回収はおおよそ6〜7年で、利率で言うと15%ほど。
回収期間は長く初期投資は重たいですが、確実に安定して儲かりやすいため、企業の経営者やマルチフランチャイジー、メガフランチャイジーがコメダコーヒを開業しているようです。
コメダ珈琲のフランチャイズに興味のある方は、資料請求だけしてみてはいかがでしょうか。
コメダ珈琲のフランチャイズ比率はどのくらいですか?
コメダ珈琲のフランチャイズ比率は、おおよそ95%程度と言われています。
ちなみに日本のスターバックスは90%以上が直営店で、タリーズやドトールは直営店とフランチャイズが半々です。
手厚いサポートを受けながらカフェの開業を叶えよう
カフェでの独立は人気がありますが、飲食店での経験がないと開業するのは難しいもの。
また、個人での独立では厨房機器の購入・レンタルに高額な費用がかかるため、資金的にも苦しいことがあるでしょう。
コメダ珈琲のフランチャイズでは、開店前の研修でしっかりと知識や技術を身につけられたり、内装費用などの初期費用を一時的に負担してくれたりする支援を完備してくれます。
フランチャイズ比較.netでは、コメダ珈琲フランチャイズのおすすめポイントや、企業情報、説明会の情報なども詳しく掲載されています。
資料請求をしてからフランチャイズ契約をすることで、お祝い金がもらえるキャンペーンも実施中。
検討中の人は「フランチャイズ比較.net」から資料請求だけでもしておくことをおすすめします!