店舗だけでなく、冠婚葬祭関連の式場の装花や、インターネット販売などで事業を展開する花屋も増えています。
花屋を開業するには特に資格も必要ないため、比較的簡単に事業を始められるでしょう。
この記事では、花屋のサービス内容、開業のために知っておきたい知識や設備、想定される年収について紹介します。
花屋の開業に必要なことを知り、顧客に選ばれる店舗を目指してみてくださいね。
目次
花屋のサービス内容や特徴
花屋と聞くと、一般的に店頭で生花を販売する店舗のことを思い浮かべるでしょう。
しかし、花屋の形態は店舗だけではありません。インターネット上で販売し、商品は顧客へ直接届けるサービスをしているお店も存在します。
また、冠婚葬祭の式場で花を準備したり、フラワーアレンジメント教室や花を被写体にしたカメラ教室の開催なども行ったりする花屋もあり、生花の販売だけにとどまりません。
花屋を開業するメリットは、必要な資格がないことが挙げられます。「花が好き」という気持ちがあれば、オープンまでのハードルが比較的低いところが魅力でしょう。
一方で、一定の期間で花を売り切る必要があることがデメリット。
花は新鮮なうちにしか売れないうえ、季節ごとに売れやすい花が変わるため、短期間で売り切らねばなりません。
売れ残ってしまい鮮度が落ちた花は廃棄するしかなく、経費が無駄になることも……。
このデメリットは、フランチャイズ加盟での出店で解消できる可能性があります。
フランチャイズ本部から必要な分だけ仕入れることができるため、個人経営よりも廃棄率を低くすることも可能です。
花屋を開業するなら知っておきたい3つの知識
花屋の開業に必須の資格は特にありません。しかし、他店との差別化や集客のために、知っておいたほうがメリットになる知識があります。
ここでは以下の3つの知識をピックアップしました。
- アレンジメント
- 色彩
- 撮影技術
それぞれに関連する資格取得などを目指して知識を深めていきましょう。
アレンジメント|生花をより美しく見せる
花屋では「可愛い感じのブーケが欲しい」、「大人の女性に似合いそうな花束を」のような抽象的な依頼を受けることがあります。
顧客のイメージにできるだけ近づけ、満足してもらうためには、生花を美しく見せるアレンジメントが必須です。
生花のデザインに関する資格には、公益社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)の「フラワーデザイナー資格検定試験」や、国家資格の「フラワー装飾技能士」があります。
資格取得を通してアレンジメント能力を高めることで、よりお客さんの理想に合ったデザインに近づくはず。
また、花屋の経営だけでなく、フラワーアレンジメント教室の開催を考えている場合にも役立つでしょう。
色彩|色のバランスを知り顧客満足度アップ
アレンジメント技術を高めるのと並行して、色彩に関する知識も合わせて身につけるとアレンジのセンスを高めることに繋がります。
花のバランスやラッピングペーパーの組み合わせなど、色彩知識を持っていることでセンスの良い花束を提供できるでしょう。
顧客満足度が高まることで、リピーターの獲得も叶うかもしれません。
花のバランスやラッピング時の組み合わせを感覚で身につけている人もいますが、理論的に理解することで自信を持って提供できるはずです。
撮影技術|掲載写真やカメラ教室開催に活用
店舗での展開だけでなく、オンラインショップ展開を考える場合には写真撮影の技術を高めておくことも重要です。
実店舗と違い、オンラインショップでは画面上で購入を決めてもらわなければなりません。
いかに花を素敵に撮れるかどうかで売上にも直結するため、できるだけ撮影技術を高めておくといいでしょう。
必ずしも一眼レフなどの高価な撮影機材を使う必要はありません。スマートフォンでもいいので、見栄えのする配置やバランスを考えて撮れるようになると有効です。
花を被写体にしたカメラ教室を開催することもできるため、撮影技術は身につけておくことをおすすめします。
花屋の開業に必要な設備やアイテム
花屋の開業にはいくつかの設備が必要になります。初期費用がそれなりにかかるため、抑えられるところは費用を抑えておくと安心です。
開業にかかる費用は次章で詳しくお伝えするため、まずは開業時に最低限揃えておきたい次の設備を紹介します。
- 店舗
- 什器
- 資材
他にも、商品である生花や仕入れで使う車両、オープン前の宣伝広告費などが必要です。開業初期は、絶対に必要なものと後から揃えるものを判断していきましょう。
店舗|開業初期は自宅を利用するのもアリ
花屋を店舗形態で経営する際には物件が必要です。物件の契約には保証金や敷金、手数料などがかかる他、毎月の賃料が発生します。
また、内装や外装をどのくらいこだわるかによっても費用は変動。
もし少しでも費用を抑えたいのであれば、簡単なDIYを検討しても良いでしょう。
今は100均などでDIYグッズが簡単に手に入るので、挑戦してみたい方はチェックしてみてくださいね。
店舗形態にこだわらないのであれば、開業初期は自宅を店舗代わりにしたり、インターネット販売から始めたりしても費用面を抑えられます。
什器|店舗の印象を左右するアイテム
花屋で必要な什器には次のようなものがあります。
- 花を陳列する棚
- 花束などを準備する作業台
- 花の鮮度を保つフラワーキーパー(冷蔵庫)
店舗内に置く什器は店舗の雰囲気を大きく左右します。自分の理想に合わせて揃えたくなる気持ちはわかりますが、開業直後は最低限のものでやりくりするのが良いでしょう。
場合によっては中古品を活用したり、統一感を意識して配置したりすることで、少ない什器で整えることもできます。
資材|顧客満足度アップに繋がる
花束やアレンジの際に使うラッピングペーパー、リボンなどの資材も必要です。
一つひとつは手に入れやすい値段ですが、複数色・複数種類の資材を揃えると大きな出費になります。
それでもラッピングの出来によってセンスを感じ、リピーターになってもらえる可能性もあるため、妥協しすぎるのはよくありません。
最初は専門業者のカタログから比較的安価な資材を選び、事業が軌道に乗ってきたら展示会などで凝ったものを揃えるのがおすすめです。
他にも吸水スポンジやセロハン、テープなどの資材も必要になります。無理のない範囲でお客さんに喜ばれる資材を選びましょう。
花屋を開業した後に想定される年商
花屋を開業した後の年収は、立地条件や店舗の規模、客層や販売方法などによって異なります。年商200〜400万円ほどが平均的です。
例えば、地域に根ざした花屋におけるメインターゲットは「地域の住民」。
記念日や日々に華やかさをプラスするための花を購入することが多く、安価の商品が売れやすいことが想定されます。
一方で、冠婚葬祭に関連する受注ができる店舗であれば、一度に多くの生花を納品するため売上は比較的高くなるでしょう。
それでも独立開業直後は黒字化できないケースはよくあります。なぜなら、年商から必要な経費を差し引くと、年収はもう少し下がるためです。
法人との契約や定期的に購入してくれるリピーターの獲得、フラワーアレンジメント教室の開催などを通して、利益の基盤を作ることが大切です。
花屋の開業はフランチャイズも候補に!
「花が好き」という気持ちから花屋をオープンしたいと考える人は少なくありません。
必要な資格がないため比較的オープンしやすい一方で、開業費用がある程度かかってきます。
商品である生花以外にもラッピング資材や什器が必要になるため、最初はできるだけ経費を抑えられると安心です。
または、フランチャイズに加盟して開業するのも一案。フランチャイズであれば本部から必要な分だけ生花を仕入れたり、必要な設備に関してのアドバイスや補助をしてもらえたりするためです。
興味がある方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
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